【中国の視点】ロシア政府:海外株式市場からの撤退を企業に呼びかけ、追加制裁に備え

2014年4月10日 08:30

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記事提供元:フィスコ


*08:33JST 【中国の視点】ロシア政府:海外株式市場からの撤退を企業に呼びかけ、追加制裁に備え
ロシアのイーゴリ・シュワロフ第1副首相はこのほど、海外の株式市場に上場しているロシア企業に対し、上場先を海外から国内市場に移すよう呼びかけた。欧米などによる追加制裁に備えるためだと説明した。ただ、これは強制ではなく、自主的な判断に任せるという。現時点では68社のロシア企業がロンドン証券取引所に上場しているため、副首相の発言を受け、ロンドン市場のFTSE100などが下落した。

また、モスクワ証券取引所の広報部はこのほど、大規模な取引に備え、インフラ整備は整っていると発言。国内市場への回帰を実現できれば、モスクワ証取の発展にも寄与できると強調した。

ロシアがウクライナ東部クリミア半島を編入したことに対する欧米の制裁が強化されたことを受け、モスクワ市場などからの資金流出が加速。統計によると、4月2日までの30日間で、ロンドン市場で上場しているロシアのトップ10社の出来高はモスクワ証取の出来高を46%上回ったという。クリミア半島が編入される前、両市場の出来高に大きな差はなかった。

中国の専門家は、海外市場からの撤退で一部の欧米制裁を回避できるものの、資金調達コストが増加するほか、モスクワ市場が十分な流動性を確保できない可能性があると指摘。また、これが外国人投資家のロシア売りを加速させる恐れがあると警告した。ロシア株式市場の浮動株のうち、外国投資家が7割を保有しているためだ。専門家は、ロシアの指導者が資本市場の国際化を十分に認識し、適切な行動を取るべきだと助言した。《ZN》

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