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NYの視点:ECB、FRB型のQE導入に一歩近づく
*07:02JST NYの視点:ECB、FRB型のQE導入に一歩近づく
欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で政策金利の据え置きを決定した。デフレのリスクは見られないものの、インフレが低水準で長期化し景気の見通しも下方に傾斜するなか、ドラギECB総裁は追加緩和も辞さない構えを見せた。ECBの定例理事会に先駆けて行われた講演で国際通貨基金(IMF)のラガルド理事は、特にユーロ圏での低インフレのリスクを指摘、ECBや日本銀行に物価安定目標を達成するために一段の緩和が必要だと警告。ドラギECB総裁はこの要請に応えた形となった。
ドラギECB総裁は「民間部門の債務を巨大規模で購入し、金融安定にもリスクを与えない量的緩和(QE)の設計は簡単ではない」「米国と欧州の銀行システムには大幅な違いがある。企業が債券市場を利用しているため、国債利回りの動向が直接影響を与えQEの効果が出易い米国と違い、欧州では、企業が民間の金融機関に依存しているため、QEの効果が出難い」と、QEに依然慎重な姿勢を見せている。このため、追加緩和ではQEよりも
預金金利の引き下げを選択する可能性が強いとの見方もある。一方で、「委員会が量的緩和の効果的な構造をじっくりと考えていく」とのドラギECB総裁の発言を受けて、市場では「ECBがFRB型のQEを導入するのは間近」との見方が強まりユーロの売り圧力となっている。4月のインフレ指標が鍵を握る。
IMFの言及は各国中央銀行の金融政策に大きな影響を与えているようだ。IMFは昨年6月の連邦公開市場委員会(FOMC)開催直前に、「連邦準備制度理事会(FRB)は少なくとも13年末までに各月850億ドル規模の資産購入策の縮小を開始すべきだ」と指摘している。実際、FRBは12月のFOMCでQE縮小の開始を決定。ECBや日本銀行はIMFの要請通り、追加緩和に踏み切る可能性が強いと考えられる。《KO》
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