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週刊ダイヤモンド今週号より~飛び交う実名入り“序列図”、号砲鳴る地銀再編の波紋
*08:10JST 週刊ダイヤモンド今週号より~飛び交う実名入り“序列図”、号砲鳴る地銀再編の波紋
昨年12月に金融庁が地方銀行の頭取に配った「金融機関の将来にわたる収益構造の分析について」という1枚のペーパーが、再編について「動かざること山のごとし」だった地銀の背中を押そうとしています。
森信親検査局長の肝いりで作られたことから、そのペーパーは“森ペーパー”とも呼ばれています。縦軸に各地銀が基盤を置く地域の将来の市場規模の縮小度合いを、横軸に現状の収益性を取ったグラフに、各行の位置が点でプロットされており、右下に行くほど評価が厳しく、再編の可能性が高まることになります。
森ペーパーによって金融庁が収益性について詳細に分析していることが示されたことなどで、さすがに「再編相手の候補を決めて具体的な交渉に動かなければならないときがきた」と腹心に告げる頭取も現れてきたようです。ただ、地銀に配られた森ペーパーでは完全版ではなく、個別の行名が入っていません。再編の際に最も重要になるのは、「自分の銀行がのみ込む側であること」、すなわち自行が主導権を握ることです。他行との優位性を比較する上で、「今後、森ペーパーが再編を含むあらゆる議論の核となるに違いない」ことから、その行名入りペーパーは今、再編を考える地銀にとって喉から手が出るほど欲しい状況のようです。
さまざまな金融機関が少しでも正確にペーパーを“復元”しようといそしんでいますが、金融庁がデータの詳細な算出方法を公表しておらず、この数ヶ月間は知恵の絞り合いが行われているようです。地銀に経営アドバイスを行う証券会社までもが動いており、数行からの依頼があって作成したという復元版などをダイヤモンド誌で一部紹介しています。
地銀の序列が明らかになりつつあることで、地銀界にはさざ波が立ち始めており、とりわけ、右下にプロットされた評価の厳しい地銀は、これからはたしてどう動いていくのでしょうか。《NT》
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