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【株式評論家の視点】オンコリスバイオファーマは急伸後の調整一巡、鹿児島大学と共同研究強化
<銘柄の見所>
独自のウイルス技術で希少癌と抗エイズウイルスなどの治療薬を開発する創薬ベンチャー、オンコリスバイオファーマ <4588> (東マ)は、3月11日(火)71円安(-3.41%)の2014円と3営業日ぶりに反落している。去る、3月3日に国立大学法人鹿児島大学と共同研究契約を締結したと発表、10日には高値2200円と上昇した。上げ一服となっているが、目先底値を確認した感があり押し目買い妙味が膨らみそうだ。
これまで鹿児島大学大学院医歯学総合研究所の馬場昌範教授の研究グループとC型肝炎ウイルス感染症治療薬候補化合物(AI-001)およびヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症治療薬候補化合物(AI-002)の開発を進めてきたが、今回これらに加え、新たにB型肝炎ウイルス(HBV)感染症の新規治療薬を開発し、十分な治療法が確立していない肝臓癌の発生抑制にも貢献できることから、その将来性に対する期待感は高まっている。
同社は、ウイルス学に立脚した創薬技術によって、癌や重症感染症の新しい治療法を開拓して、世界の医療に貢献したいと考えているが、癌と重症感染症の医薬品・検査薬の創薬において、同社は平成22年12月に重症感染症の医薬品候補として抗HIV薬OBP-601のBristol-Myers Squibb Co. (米国)への導出を達成。今後は、Bristol-Myers Squibb Co.におけるOBP-601の開発を適確に進捗させるとともに、癌領域の分野において医薬品・検査薬を開発・導出していくことが同社にとっての課題。腫瘍溶解ウイルスOBP-301(テロメライシン?)並びにエピジェネティック癌治療薬OBP-801を製薬企業への導出が可能なレベルまで開発を進めること、並びに新規な血中浮遊癌細胞(CTC)検査薬OBP-1101(テロメスキャンF35)を製品化を推進していく。今2014年12月期業績予想は、売上高11億6400万円(前期は100万円)、営業損益1億0200万円の赤字(同6億6500万円の赤字)、経常損益2400万円の黒字(同6億2500万円の赤字)、最終損益2100万円の黒字(同6億3500万円の赤字)と黒字転換を見込んでいる。
株価は、昨年12月6日の上場日に公開価格2600円を大きく上回る3750円と買われた。その後、1月14日高値3685円、同23日高値3620円と買い直された後、2月5日安値2060円と調整。再度、3月6日安値1968円売り直されて高値から約5割調整し、モミ合いとなっている。公開価格を23%下回り値ごろ感が出ているほか、目先の売りは一巡したもようで需給面は改善されている。目先では25日移動平均線突破、中長期的な視点では3000大台回復が期待されることから、ここからの押し目は注目されよう。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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