サンコーテクノ：低臭気・室内環境対応のＦＲＰシートを開発

■一般の消費者でも安全に使用が可能、４月より販売

　サンコーテクノ＜３４３５＞（ＪＱＳ）は、自動車パーツや、住いの水回りなどの補修・補強向けに、切って貼るだけで簡単に使える、低臭気・室内環境対応の紫外線硬化ＦＲＰシート「ｅ－シートクイック」（製品名）を開発し、４月より販売する。

　同社のマテリアル営業部では、紫外線で硬化するＦＲＰシートを長年にわたり取り扱っている。ＦＲＰは軽量で耐久性が良いことから、金属の代替品として小型船舶の船体や、自動車・鉄道車両の内外装、ユニットバスや浄化槽などの住宅設備機器で多く使われているが、揮発性有機化合物（ＶＯＣ）を含み臭気が強いといった課題があった。また、昨今のシックハウスなどの問題により、室内における化学物質の規制が高まる中、環境に配慮した製品が求められていた。

　そのような状況の中で、同社では、「安心・安全・環境」の観点から、厚生労働省が指針を示した１３物質の揮発性有機化合物を材料として使用せず、紫外線で硬化する低臭気・室内環境対応のＦＲＰシート「ｅ－シートクイック」を開発した。これにより、一般の消費者でも安全に使用が可能になり、今まで使用が難しかった室内（浴室・洗面所）や食品関連、水道用水槽などの補修・補強へと適用範囲が広がり、用途拡大が期待できる。

　製品の特長としては、１）室内環境（シックハウス）対応、２）環境対応、３）簡単作業、４）高機能・高性能といった４点が挙げられる。特に、繰り返しとなるが、室内で安心して使えるように、厚生労働省が指針を示した１３物質の揮発性有機化合物を使用していないのが最大の特長といえる。用途は、従来の製品では使えなかったところで使われることから、大きく売上に貢献するものと予想される。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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