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【木村隆のマーケット&銘柄観察】オリンパスは赤字部門撤退で業績の足かせが解消、評価アップへ
オリンパス <7733> は上げ足加速の局面が近い。2月28日に今2014年3月期の純利益について、従来予想の130億円の黒字を、40億円の赤字に大幅に減額修正した。それまで順調に戻してきた株価は減額発表後、高値圏でやや波高い足取りとなっている。
今回の減額の要因は骨形成たんぱく質「OP-1」(人工骨)関連の子会社を解散すること。これに伴う損失が約150億円~190億円発生する見込みにある。人工骨関連の子会社2社のうち、今回の決議で1社は解散が決定し、もう1社も売却に向けて相手先候補と交渉を進め、完全に撤退する方針。
今回の事業撤退により、今期こそ純利益は赤字計上となるが人工骨の収益化のメドが立っていない状況下、事業を継続すれば今後も従来と同程度の50億円前後の赤字が続く見通しにあった。来期以降の業績改善を考慮すれば、今回の事業撤退は同社の評価にプラスとする見方が強くなっている。実際、減額修正発表後も証券会社のレーティング最上位継続の見方が相次いでおり、同社の中期的な良好見通しに変更はない。
今2014年3月期の第3四半期累計決算は営業利益が498億円と、前年同期比102%の大幅増益を確保した。特に、前3月期に販売が本格化した内視鏡の新製品効果が好調に推移している。過去の例では医療機関の買い替えサイクルにより新製品効果が4~5年程度続いており、今回も息の長い成長が見込まれる。来期以降も増益基調が引き継がれていく見通しにある。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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