終値での26週線突破を見極め【クロージング】

2014年3月6日 16:35

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記事提供元:フィスコ


*16:35JST 終値での26週線突破を見極め【クロージング】

6日の日経平均は大幅に3日続伸となり、237.12円高の15134.75円(出来高概算22億4000万株)で取引を終えた。小幅に続伸して始まった日経平均は、朝方にマイナスに転じる局面もみられた。しかし、前場半ばにGPIFの厚労省専門委の草案が報じられると、これを手掛かりに切り返す展開に。15000円接近でいったんは上値の重さが意識されていたが、後場寄り付き段階で一気に15000円を回復すると、断続的なインデックス買いによって一時15200円を回復している。

東証1部の騰落銘柄は、前引け段階では若干値下がり数が上回っていたが、大引けでは値上がり数が7割を占めていた。セクターでは証券、不動産、情報通信、その他金融、鉄鋼、非鉄金属、海運、銀行、輸送用機器などが強い動き。一方、地政学リスクが一先ず後退したとの見方もあり、鉱業が唯一マイナスだった。

予想外の大幅な上昇となったこともあり、ショートカバーを誘う流れにもつながったようである。明日は週末要因と米雇用統計などの重要スケジュールを控えていることもあり、さすがに手掛けづらくなろう。ただ、チャート形状では26週線を捉えてきている。トレンドシグナルが好転してくる可能性がありそうだ。

また、ADP雇用報告が予想を下回ったことで、週末に控えている米雇用統計への警戒感につながる可能性はある。しかし、米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は5日、表面上の失業率低下にとらわれず雇用の質が高まるまで金融緩和を続ける考えを示しており、手控え要因にはならない可能性もある。《KO》

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