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日本の右傾化を中国が後押し?中国を利する日韓関係の悪化を米国は本気で憂慮
*11:24JST 日本の右傾化を中国が後押し?中国を利する日韓関係の悪化を米国は本気で憂慮
中国・黒竜江省のハルビン市で1月19日、初代韓国統監の伊藤博文を暗殺した韓国の独立運動家、安重根(アンジュングン)の記念館が開館した。日本にとって安重根は「犯罪者」だが、韓国にとっては「英雄」。安倍首相の右寄りの政策が中国や韓国を刺激し、中韓が手を組んで安重根を祭り立てる流れにつながった。
ただ、韓国の英雄を持ち上げる中国の動きに対しては、単なる“機会主義”との冷めた見方もある。
米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ:電子版、4日付)のアンドリュー・ブラウン記者は、「中国は、米国が展開するアジアでの同盟基盤を弱めるためには何でもする」と指摘。安重根記念館についても、ともに米国の同盟国である日本と韓国との亀裂を深めさせる絶好の機会と、中国が捉えた可能性は高い。
ブラウン記者はまた、2012年6月29日に締結されるはずだった日韓秘密情報保護協定にも言及。これは韓国側の都合により締結予定時刻の1時間前になって延期されたものだが、ここでも歴史認識のズレが足かせになった。さらに、韓国の外務省は中国と同様の協定を締結する方向に向かっているようで、こうした動きは米国にとって警戒すべきだとも指摘されている。
このほか、東京都内で発生したアンネ・フランク関連図書の破損事件も中国が絡んでいるという憶測がある。この事件は日本におけるナチズムや軍国主義の台頭を世界にイメージさせる可能性があるためだ。
本来なら、これは日本の図書館で起こった小さな事件という扱いになりそうだが、海外メディアの1面トップに躍り出るまでの時間が非常に短かった。日本で主要通信社がアンネ事件を報道したのが2月20日。翌21日には海外でWSJやニューヨーク・タイムス、豪シドニー・モーニング・ヘラルドなどの主要紙が早くもこの事件を伝えている。
つまり、「日本の軍国主義台頭のイメージ→韓国による日本への歩み寄り困難→中国に対する米日韓を核とした対中軍事力の低下」という狙いがアンネ事件に込められた可能性もゼロではないという観測で、中国による日韓分断のための工作活動のひとつではないかと気味悪がられている。
米国は中国の軍事力増大や軍事的行動の拡張を深刻な脅威と捉えているもようで、安倍首相の行動による日韓関係の修復の遅れを相当憂慮しているのは間違いない。《RS》
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