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【木村隆のマーケット&銘柄観察】ジャパンシステムは中期計画で売上げ倍増を目指す
ジャパンシステム<9758>(JQS)は評価不足の感が強い。前2013年12月期は売上げ78億7900万円(前々期比6.3%増)、営業利益5億6100万円(同19.0%増)の大幅増収益を達成した。
企業のコスト削減意識は強いものの、ITインフラの刷新、クラウドコンピューティングの本格的普及など、IT投資は全体的に堅調に推移していることが背景。ただ、今2014年12月期の見通しについては、現段階で具体的な案件等が未確定なことから、業績予想について合理的に算出することが困難として、業績予想の開示を控えている。
ここらあたりが積極的な買いの後退につながっているが、実質的には業績好調が引き継がれている。今期の売上げについては、前期に比べ10%程度の成長を見込んでいる。情報サービス産業では、クラウドコンピューティングや企業におけるモバイル/タブレット端末利用の市場は高い成長が予測されており、同社もこの分野に注力する方針。
金融、通信、公益、製造、流通及び官公庁などの業務ソフトウエア開発を行うアプリケーションソフトウェア開発、主に自治体を中心とする行政経営支援サービス及びPCセキュリティ/アクセス管理ソリューションを行うパッケージソフトウェア開発、それにコンピュータの機器販売が主力事業。
その3部門を拡大するとともに、新しいビジネスモデルを創出し、新サービスの立ち上げを推進。2016年12月期に売上げ150億円(前期78億7900万円)への、売上げ倍増を目指している。株価も次第にそうした成長性を取り込む相場に発展していく方向が予想される。
前期の配当を従来の2円から3円50銭に引き上げたことは会社側の先行きに対する自信を示すものと思われる。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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