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新興市場見通し:戻り待ち売りが上値を抑える展開か、日替わりでのテーマ株物色
*16:26JST 新興市場見通し:戻り待ち売りが上値を抑える展開か、日替わりでのテーマ株物色
先週(2/24-28)の新興市場は、外部環境の先行き不透明感を背景に様子見ムードが強まり、方向感の乏しい展開となった。手掛かり材料難の中で積極的な売買は手控えられ、あくまで短期の値幅取り狙いの動きが中心に。週末にかけては、直近で全市場を通じて売買代金が上位となっていたクルーズ<2138>やマイクロニクス<6871>が揃って急落となり、個人投資家のマインドが悪化する格好にも。なお、週間の騰落率は、日経平均が-0.2%であったのに対して、マザーズ指数は+0.2%、日経ジャスダック平均は横ばいだった。なお、マザーズ市場の売買代金は連日で1000億円程度に留まり盛り上がりに欠けた。
個別では、ミクシィ<2121>が週間で約16%の大幅上昇となった。公募増資により約63億円を調達すると発表したものの、同時に、中国のインターネット大手テンセントとの協業を発表したことが前向きに評価された。また、ソフトバンク<9984>によるLINEの買収観測が伝わり、アドウェイズ<2489>やネットイヤー<3622>、メディアドゥ<3678>など、LINE関連が賑わった。その他、エナリス<6079>は今期の業績予想を大幅に上方修正したほか、菊池製作所<3444>は「マッスルスーツ」の商品化に向けて子会社を設立すると発表したことが好感され急伸。一方、マイクロニクスは、国際二次電池展において新原理二次電池「バテナイス」が出展されたものの、目先の材料出尽くし感が意識され急落となった。また、クルーズも週末にかけて利益確定売りが膨らみ大幅下落へ。
今週(3/3-3/7)の新興市場は、積極的なリスクオンムードが強まりづらい中で、引き続き、上値の重い展開となりそうだ。米国の景気減速懸念などを背景に日経平均は1万5000円を挟んでの攻防が続いているほか、今週も週末の米2月雇用統計の発表を控えて膠着感が強まることが想定される。それに伴って、大型株よりも値動きの軽い中小型株へと資金が向かいやすいとみられるが、2月の急落による需給環境の悪化の影響も残っており、戻り待ち売りが上値を抑えることになろう。先週も、マイクロニクスやクルーズなどが売買を伴って賑わいを見せていたものの、短期資金による物色の矛先は一部の銘柄に留まっていた。新興市場全体が盛り上がっていた印象は乏しく、売買が膨らんでいる銘柄での局地戦が継続することが見込まれる。
個別では、日替わりでのテーマ株物色が活況となりそうだ。先週は、LINE関連をはじめ、ゲーム関連、次世代電池関連、ロボット関連などに日替わりで物色が向かっていた。手掛かり材料が乏しい中で値幅取り狙いの動きが中心となるものの、値動きの軽さを材料視した短期売買は活況が見込まれる。とりわけ、先週末に急伸となったミクシィの動向次第では、ゲーム関連に見直しの動きが強まる公算も。
また、今週は6日にサイバーリンクス<3683>がジャスダック市場へ上場し、3月のIPOラッシュがスタートする。同社は、基幹業務システム等のクラウドサービスなどを展開する。クラウド関連のテーマ性などから事前の関心は高く、初値人気も高まることになりそうだ。26日に上場が予定されているサイバーダイン<7779>をはじめ、3月は人気化が予想されるIPO銘柄が相次ぎ予定されており、IPOの盛り上がりが新興市場全体の刺激材料となることも期待されるところ。《FA》
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