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ロシアルーブル下落の危機、アルゼンチンとは比べ物にならず
*09:14JST ロシアルーブル下落の危機、アルゼンチンとは比べ物にならず
きのう13日の外国為替市場ではロシアルーブルが過去8カ月で最大の下げを記録しました。通貨バスケット(米ドル55%、ユーロ45%)に対しては一時1.3%減価し、昨年6月20日以来の大幅下落に。この日はオーストラリアの雇用指標が大きく悪化したほか米国でも経済統計が振るわず、世界景気への警戒感が強まったことがルーブル売りの一因になったようです。
ただ、これ以上に重要なルーブル売り材料はロシアの外貨準備高が減少したこと。ロシア中央銀行が13日発表した2月7日時点の金・外貨準備高は4902億ドルとなり、前週1月31日の4989億ドルから8.7%減少。約3年ぶりの低水準になったことが、投資家に“アルゼンチン危機”を彷彿(ほうふつ)させた可能性があります。
昨年12月のロシア輸入総額は333億5900億ドル。現在の外貨準備で月間の輸入代金を約15カ月ぶん賄えることになります。アルゼンチンの通貨下落は、外貨準備で輸入代金を賄う月数が危険水域とされる3カ月を下回ったことがきっかけ。ロシアは十分な外貨準備を備えており、きのうのルーブル急落はそれほど心配する必要はないのかもしれません。
ただ、ロシアの通貨が危機的状況になると、その影響はアルゼンチンと比べ物にならないくらい大きくなります。
ロシアでは中央銀行が変動相場制への移行に向けて、ルーブル安を容認する姿勢を示しています。ルーブル下落が進めば、ロシアと密接な貿易関係を持っている国・地域の通貨体制にも変化が生じてきます。
例えば、カザフスタンの中央銀行は11日、通貨テンゲを20%近く切り下げました。また、ウクライナも、ルーブル安だけでなく国内の政治不安などが打撃となり、近く通貨切り下げに動く可能性が高まっています。
ロシア中央銀行は「変動幅を超える通貨急落に対しては無制限の介入を行う」と強調しましたが、これが外貨準備の減少を加速させるリスクも秘めています。
(フィスコ・リサーチ・レポーター)《RS》
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