新興市場見通し:短期的には売られ過ぎ感、ソーシャルゲーム関連は波乱含み

2014年2月8日 18:30

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記事提供元:フィスコ


*18:30JST 新興市場見通し:短期的には売られ過ぎ感、ソーシャルゲーム関連は波乱含み

先週の新興市場は、リスクオフムードが強まる中で、換金売りが膨らむ展開となった。信用取引の追い証発生に伴う投げ売りが主力のネット関連株やバイオ関連株に膨らみ、4日にはマザーズ指数が一時14%超の大幅下落となるなど、オーバーシュート的な急落に。週末にかけては短期的な売られ過ぎ感から自律反発狙いの動きが散見されたものの、急速な需給悪化を背景に戻り待ち売り圧力も強くリバウンドは限定的に。週間の下落率は、日経平均が3.0%であったのに対して、マザーズ指数は14.4%、日経ジャスダック平均は6.3%だった。なお、週末のマザーズ市場の売買代金は1145億円に留まり、1月のピーク時からは約3分の1まで急減した。

個別では、コロプラ<3668>やサイバーエージ<4751>、アドウェイズ<2489>、Dガレージ<4819>など、主力のネット関連株が換金売り押され大幅下落となった。とりわけ、ソーシャルゲーム関連については、スクエニHD<9684>のスマホ向け「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」のアイテム返還問題が他社にも波及することへの警戒感が心理的な重しにも。その他、クルーズ<2138>や夢真HD<2362>、OTS<4564>は決算内容が嫌気され大幅下落となった。一方、ガンホー<3765>は決算発表と同時に自社株取得枠の設定を発表したほか、岩井コスモ証券が投資判断を2段階引き上げたことも支援材料となり堅調。また、リプロセル<4978>は、STAP幹細胞の発明は同社にとって大きなプラス材料との見解を発表し賑わう場面があった。

今週の新興市場は、直近の大幅下落による需給悪化懸念が重しとなる一方、下値での押し目買い意欲の強さが支援材料となり、強弱感の対立する展開となりそうだ。新興国リスクや米国の金融緩和縮小ペースの動向など、外部環境には神経質にならざるを得ない状況とみられる。新興市場の中小型株は直近の急落によって需給環境が大きく悪化したため、当面は戻り待ち売り圧力も強く上値の重さが意識される公算。一方、マザーズ指数は直近2週間で約20%の大幅下落となるなど、短期的には売られ過ぎ感も強い。そのため、外部環境に落ち着きがみられる局面では、徐々に好業績銘柄など中心には打診買いの動きも期待されよう。

個別では、決算内容を手掛かりとした物色が中心となりそうだ。今週も、13日のミクシィ<2121>やDガレージなど、決算発表が相次ぐ。直近の急落によるマインド悪化によってテーマ株の物色などが賑わいづらいとみられる中で、好決算銘柄には素直に評価の動きが向かおう。

その他、今週は、10日にメッセージ<2400>やパピレス<3641>、エナリス<6079>、メイコー<6787>、12日にオイシックス<3182>やそーせい<4565>、ナノキャリア<4571>、アールテック<4573>、フェローテック<6890>、13日にユーグレナ<2931>やワイヤレスG<9419>、14日にホットリンク<3680>やレーサム<8890>などの決算発表が予定されている。

なお、先週末にかけてはコロプラやサイバーエージなどの下落が目立っていた。ソーシャルゲーム関連については、スクエニHDのスマホ向け「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」のアイテム返還問題への懸念が燻る可能性があり、やや波乱含みの展開も想定しておきたい。《TN》

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