リスク回避の流れのなか、決算を手掛かりにした個別対応/ランチタイムコメント

2014年2月3日 12:00

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記事提供元:フィスコ


*12:00JST リスク回避の流れのなか、決算を手掛かりにした個別対応
 日経平均は大幅に続落。185.63円安の14728.90円(出来高概算15億2000万株)で前場の取引を終えた。新興国通貨不安を背景に先週末の米国市場は下落。シカゴ日経225先物清算値が14610円となり、この流れを受けて売りが先行した。ただ、大証225先物は14780円からのスタートと、シカゴ先物水準ほどは下がらず、その後はやや下げ幅を縮める局面もみられた。為替市場では、ドル・円が1ドル102円30銭、ユーロ・円が1ユーロ137円95銭辺りと、朝方の水準からは円安に振れてきていることが、材料視されているようであった。
 しかし、前場半ば辺りからは先物主導で下げ幅を広げると、日経平均は一時14648.28円まで下落。東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1500を超えている。また、規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに下落する中で、小型株指数の弱さが目立つ。SNS関連などの弱さが目立ち、マザーズ指数の下落率は5%を超え、ジャスダックも2%超の下げとなっている。そのなかで物色は決算を手掛かりとした業績相場となり、先週末に大幅上方修正を発表したエプソン<6724>などが強い動きをみせている。
 シカゴ先物との比較で底堅いスタートとなった。ファナック<6954>が決算評価の流れから強い値動きをみせており、日経平均の下支えとなるなか、先物市場での買い戻しにつながったようである。しかし、リスク回避の流れから海外勢による断続的な売りが続いているとみられ、日経平均は前場半ば辺りから下げ幅を拡大させている。さらに、中小型株の弱い値動きが目立っており、これが日経平均以上に市場心理に悪影響を与えている。
 もともと値動きの荒い銘柄ではあるが、コロプラ<3668>が9%超、ADWAYS<2489>が15%超の下げとなるなど、個人主体の物色意欲を冷ましている状況である。決算評価の流れはみられているが、世界的なリスク回避の影響が波及する格好である。幕間つなぎ的にテーマ銘柄への物色は期待されそうだが、需給懸念が高まるなか短期的な値幅取り狙いにとどまりそうである。(村瀬智一)《FA》

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