【中国の視点】米QEの縮小が中国に好影響も、人民元は急落の公算小

2014年1月28日 08:45

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記事提供元:フィスコ


*08:45JST 【中国の視点】米QEの縮小が中国に好影響も、人民元は急落の公算小
米量的緩和(QE)の縮小や中国経済の減速懸念などが最近の新興国通貨の急落要因だとみられている。アルゼンチン・ペソは対米ドルで年初から18%下落したほか、トルコ・リラとアフリカ・ランドも、それぞれ8%、5%以上下落した。

一方、ペソなどの急落について、外貨準備高の減少が主因だとの見方が浮上している。アルゼンチンの外貨準備高は7年ぶりの低水準を記録しており、大幅な米ドル売り介入を実行できないため、ペソの急落を引き起こしたと分析された。さらに、外貨準備高の一段縮小が確認されたら、新興国からの資金引き揚げが一段と加速するため、悪循環を引き起こす可能性を否定できないと指摘された。

ただ、新興国の中で中国が例外になるとみられている。潤沢な外貨準備高を保有しているため、人民元が新興国通貨の急落に巻き込まれる公算が小さいと分析された。また、米QEの縮小は人民元の上昇圧力を緩和させるほか、中国へのリスク資金の流入を鈍化させる可能性が高いため、米QEの縮小がむしろ中国に良い影響を与えるとの見方も出ている。

とはいえ、QEの縮小ペースが加速した場合、中国の重要な貿易相手国である新興国の通貨急落や景気減速を引き起こす可能性があるため、中国経済に間接的な悪影響を与えると分析された。《ZN》

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