LIXIL、ケニアで無水トイレの普及事業 下水未整備地域で衛生環境を改善

2014年1月24日 11:30

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LIXILが公開した現地住民説明会の様子(同社プレスリリースより)

LIXILが公開した現地住民説明会の様子(同社プレスリリースより)[写真拡大]

 LIXILは23日、ケニア非都市部で循環型無水トイレシステムの普及を促進する事業が、国際協力機構(JICA)が公募した 「第1回 開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」に採択さたと発表した。今後はJICAの支援を得ながら同事業を進めていくという。

 同事業では、下水道インフラが未整備な非都市部に、水を使わずに排泄物を処理し肥料化する「循環型無水トイレシステム」(グリーントイレシステム)の普及を図る。これによって、不適切なし尿処理や野外用便を減少させ、水資源保全と衛生環境の改善を目指す。

 現地での実証試験を通じて、ケニアの気候風土や現地の人々の暮らしに合わせてカスタマイズすると共に、実証試験の場を「排泄」→「肥料化」→「植物を育てる」→「食べる」という生きる為の、一連のサイクルのデモンストレーションや研修の場として活用するという。

 LIXILは2008年から、し尿を安全に処理し、再資源化する「エコ・サニテーション」の研究・開発に取り組んでいる。 同技術では、し尿の搬送に貴重な水を使わず、地下水や河川、湖沼、海などの水資源を汚染しない。また、発酵・分解という過程を経ることで、し尿を肥料などの資源に転換することができるという。

 ケニアは近年、急激な人口増加と都市集中化から、インフラ整備が追いつかず、国を挙げて整備推進に取り組んでいる。世界銀行「水と衛生プログラム」(WSP)の調査報告によると、ナイロビなど都市部の水洗トイレの普及率は約50%まで進んでいるが、非都市部では下水道の整備が大幅に遅れている。その影響で、周辺の河川、地下水などの水源が汚染され、腸チフスや下痢が蔓延する原因となっているという。

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