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【中国の視点】「アベノミクス」は一種の幻想、構造改革の原動力を抹殺
記事提供元:フィスコ
*08:05JST 【中国の視点】「アベノミクス」は一種の幻想、構造改革の原動力を抹殺
共産党機関紙「人民日報」が発表した社説の中で、日本の安倍政権が進めている大胆な金融緩和「アベノミクス」について、日本経済を振興させることができないとの見方を示した。アベノミクスが日本国民に幻想を与えているだけで、日本が最も必要とする構造改革を遅らせる恐れがあると指摘した。
アベノミクスの実施が日経平均に6年ぶりの高値をもたらし、資産価値の増加に伴う消費の拡大が見られたが、これが一時的なものだといわれた。給与の本格的な引き上げが見込めない中、消費税の引き上げに伴う消費の急速減少が日本経済を再びデフレに逆戻りさせるリスクがあると警告された。
さらに、日本が33カ月連続(季節調整値ベース)で貿易・サービス収支の赤字を記録し、赤字額が徐々に拡大していることについて、日本は貿易立国でなくなっていることを裏付けていると分析された。そのため、円安が日本経済にとって逆効果の可能性も否定できないとの見方。円安に伴う輸入コストの増加が雇用の7割近くを提供している中小企業の経営を圧迫するため、積極的な賃上げが実施されにくい状態だと指摘された。また、燃料価格を含めた公共料金の引き上げが国民の消費能力を低下させるため、日本経済が悪循環に陥る可能性も否定できない。
最後に、日米の量的緩和は背景が違うとも指摘された。米国債の3割以上が海外の政府機関や機関投資家などに買われているため、リスクは一部分担されている。一方、日本国債がほとんど国内で消化されているため、少子高齢化や産業空洞化の進行に加え、資源が少ない日本にとって後遺症が予想以上に大きくなる恐れがあるといわれている。《ZN》
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