【木村隆のマーケット&銘柄観察】浜松ホトニクスは光産業を隆盛にし、中期的な成長を目指す

2014年1月15日 10:58

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  浜松ホトニクス <6965> の上昇力が強い。証券会社がレーティングを最上位に引き上げ、目標株価も増額したことをきっかけに買い人気が加速している。

  前2013年9月期の業績は、営業利益が167億8100万円と、前々期比4%減となった。電子管事業はPET(陽電子放射断層撮影)などの核医学検査装置向けが増加。加えて、検体検査装置や、X線シンチレータなどの販売増が寄与した。画像計測機器事業は半導体故障解析装置が車載用パワーデバイス検査用の需要増を受け好調に推移、バイオ分野向けなどのデジタルカメラも伸びた。ただ、光半導体事業が主力のシリコンフォトダイオードや、フォトICが医用分野で生産調整や設備投資抑制の影響を受け低迷した。

  今2014年9月期は、営業利益181億円と前期比7%増益を想定している。医用機器では放射線検査装置の売上げが前期比27%増の大幅な伸びが見込まれるほか、産業用機器でも半導体製造装置が前期比10%増の想定など、全部門にわたり前期をしのぐ売上げとなる模様だ。

  同社は、光についての新しい知識を創造、光技術を発展させ、光産業を隆盛にし、全世界人類を真の健康にするため、バイオ、医療、情報、通信、エネルギー、物質、宇宙・天文、農業等の分野において、研究・応用研究を推進している。中期的には日本発の新たな光産業の創成により、大量生産を視野に入れた技術開発、市場開発を積極的に行い収益を拡大させるとともに、投下資本に対する収益性の向上に努めることで、企業価値の増大を達成する方針。類まれな潜在パワーを本格的に評価するのは、まだこれからである。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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