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【中国から探る日本株】今年の高級品市場は直近10年で最低の成長率に、百貨店の苦戦継続
*08:02JST 【中国から探る日本株】今年の高級品市場は直近10年で最低の成長率に、百貨店の苦戦継続
米コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーはこのほど、中国の2013年の高級品支出が前年比で約2%増となり、2012年の7%増から鈍化するとの見通しを示した。これは少なくとも2000年以降で最低の伸びとなる格好で、来年も同水準の伸びにとどまるとみている。中国政府による汚職取り締まりの強化などが、高級品の消費に影響を及ぼしている。
中でも公務員などへの高級品贈答が禁止されたことで、腕時計の売上高が前年比11%の落ち込みを見せると予測している。中国での腕時計販売は、2011年、2012年にそれぞれ40%、5%の伸びを示していた。このほか、宝飾品などの売り上げ成長率も減速すると分析した。
こうした環境の中で、中国では高級品を扱う百貨店が苦戦している。マレーシア資本の百盛(パークソン)などでは既存店売上高のマイナスが続いている状況だ。また、オンライン通販の急成長が従来の店舗型経営に大きく影響しているとの見方もある。日本企業では、三越伊勢丹<3099>や高島屋<8233>が中国に進出しているが、その先行き不透明感は強い。
ちなみに、高島屋は今年9月時点で、昨年末に開業した上海店の初年度売上高の見通しを下方修正している。尖閣諸島問題の影響で開業当初に十分な宣伝を打てなかったことが影響したとしているが、政治リスクが緩和された現在も見通しは不鮮明。同社では、単年度黒字化の目標について、10年近くかかるとの慎重な見方を示している。
ただ、こうした厳しい見通しの中での朗報として、女性の購買力向上が指摘されている。ベインの資料によれば、高級品支出における男女比は2013年に5対5となり、1995年時点の9対1から大きく様変わりする見込みだ。なお、中国では有償労働に従事する女性が70%近くに達し、世界平均の53%を大きく上回っている。《NT》
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