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メジャーSQを控え仕掛け的な売買に翻弄される/ランチタイムコメント
*11:55JST メジャーSQを控え仕掛け的な売買に翻弄される
日経平均は大幅に続落。249.31円安の15265.75円(出来高概算11億4000万株)で前場の取引を終えた。11日の米国市場は量的緩和縮小への思惑で大きく下げており、シカゴ日経225先物清算値は大証比200円安の15320円だったことで、これにサヤ寄せする格好でのギャップ・ダウンで始まった。その後は15392.66円と下げ渋る局面もみられたが、15300円処での攻防が続くなか、前場半ば辺りから下げ幅を拡大させている。円相場は朝方からはやや円安に振れているが、明日の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控え、15375円から15250円の権利行使価格に接近する格好となっている。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が全体の7割を占めている。セクターでは化学、その他金融、精密機器、医薬品、証券、金属製品などが軟調。一方で不動産が小幅に上昇している。指数インパクトの大きいところでは、今期2度目の下方修正を発表した日東電<6988>が大幅下落となったほか、ファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>などが弱い動きだった。
明日のメジャーSQを控えて積極的には動きづらいなか、SQに絡んだ売買の影響を受けているようである。ギャップ・ダウンで始まったとはいえ、朝方こそ、権利行使価格の15375円処での踏ん張りが期待されていた。しかし、明確な底打ち感がみられないなか、15250円の権利行使価格に接近する格好となってしまっている。同水準には25日線が位置しており、一段安は考えづらいとみられるが、売り方の仕掛け的な売買に翻弄されそうだ。
また、中小型株についても前日のミクシィ・ショックの影響からSNSゲーム関連などが手掛けづらくなり、ハシゴを外された格好である。とは言え、個別に材料が出ている銘柄に資金が集中する流れが目立っており、個人の物色意欲は依然として強いとみられる。全体相場は不安定ながらも、個別対応での値幅取りが活発化する需給状況である。(村瀬智一)《FA》
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