10日の米国市場ダイジェスト:ダウは52ドル安、財政協議やFOMCを見極めたいとの思惑

2013年12月11日 07:36

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記事提供元:フィスコ


*07:39JST 10日の米国市場ダイジェスト:ダウは52ドル安、財政協議やFOMCを見極めたいとの思惑

■NY株式:ダウは52ドル安、財政協議やFOMCを見極めたいとの思惑で軟調推移

NYダウ       ナスダック
終値 :15973.13  終値 :4060.49
前日比:-52.40   前日比:-8.26
始値 :16024.12  始値 :4061.17
高値 :16029.06  高値 :4074.01
安値 :15969.53  安値 :4056.49

10日の米国株式相場は下落。ダウ平均は52.40ドル安の15973.13、ナスダックは8.26ポイント安の4060.49で取引を終了した。13日が期限とされる財政交渉の行方と、その結果を踏まえた来週の連邦公開市場委員会(FOMC)の判断を見極めたいとの思惑から、終日軟調推移となった。セクター別では、メディアや素材が上昇する一方、家庭用品・パーソナル用品や公益事業が下落した。

短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は、より的確なターゲットに広告を配信できるシステムを導入したことが好感され上昇し、上場来高値を更新した。薬品卸売のカーディナル・ヘルス(CAH)は、CVSケアマーク(CVS)とジェネリック薬品の供給を行う合弁事業を行うことを発表して上昇。自動車用品小売のオートゾーン(AZO)は好決算を発表して堅調推移となった。

一方で、自動車のゼネラル・モーターズ(GM)が、来年初旬からの次期CEOにメアリー・バーラ氏を内定したものの小幅下落。コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)は、一部アナリストが既存店売上高が鈍化するとの見通しを示したことで軟調推移となった。

なお、金融機関の自己勘定取引などを規制する「ボルカールール」の最終案を規制当局が承認した。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル・円は102円75銭、リスク資産投資に絡んだ円売りが後退

ドル・円は102円99銭から102円58銭まで下落し102円75銭で引けた。採択されたボルカールールが米国金融機関の収益を圧迫するとの懸念、米連邦公開市場委員会(FOMC)や財政協議への警戒感にリスク資産投資に絡んだ円売りが後退。また、良好な米3年債入札を受けた債券利回りに伴うドル売りも優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.3749ドルから1.3795ドルへ上昇し1.3765ドルで引けた。ユーロ・円は、141円29銭から141円83銭のレンジで上下。ポンド・ドルは、1.6421ドルへ下落後、1.6453ドルへ反発した。ドル・スイスは、0.8887フランから0.8851フランへ下落した。

■NY原油:反発で98.51ドル、6週間ぶりの高値を更新

NY原油は反発(NYMEX原油1月限終値:98.51 ↑1.17)。供給の逼迫懸念に買いが強まり98.62ドルまで上昇、6週間ぶりの高値を更新した。エネルギー情報局(EIA)の週次在庫統計で、米国の原油在庫が2週連続で減少する見込み。

また、石油輸出国機構(OPEC)は11月の石油生産量がサウジアラビアによる減産が響き過去2年間で最低水準となったと発表。リビアの11月の生産量もプロテストなどが影響し、2011年9月以来の低水準となった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  15.56ドル -0.02ドル(-0.13%)
モルガン・スタンレー(MS) 30.77ドル +0.38ドル(+1.25%)
ゴールドマン・サックス(GS)169.73ドル +2.06ドル(+1.23%)
インテル(INTC)    24.82ドル -0.11ドル(-0.44%)
アップル(AAPL)      565.55ドル -0.88ドル(-0.16%)
グーグル(GOOG)      1084.66ドル +6.52ドル(+0.60%)
フェイスブック(FB) 50.24ドル +1.40ドル(+2.88%)
キャタピラー(CAT)     86.42ドル +0.33ドル(+0,38%)
アルコア(AA)        9.56ドル +0.08ドル(+0.84%)
ウォルマート(WMT)     79.08ドル -0.87ドル(-1.09%)《KO》

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