米国株式相場 上昇、企業買収好感も上値重く

2013年12月10日 06:50

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記事提供元:フィスコ


*06:51JST 米国株式相場 上昇、企業買収好感も上値重く

米国株式相場は上昇。ダウ平均は5.33ドル高の16025.53、ナスダックは6.23ポイント高の4068.75で取引を終了した。中国のインフレ率鈍化や企業買収などの発表が好感され買いが先行したものの、来週のFOMC(連邦公開市場委員会)の結果を見極めたいとの思惑から上値も限られた。セクター別では、不動産や運輸が上昇、一方で公益事業や商業・専門サービスが下落した。

食品供給のシスコ(SYY)は35億ドルで同業のUSフード社を投資ファンドから買収すると発表して上昇。カプセル内視鏡のギブン・イメージング(GIVN)は、医療機器のコービディアン(COV)による買収に合意し急騰となった。

一方でファストフードのマクドナルド(MCD)は11月の北米既存店売上高が0.8%落ち込んだことが嫌気されて軟調推移。アパレルのアバクロンビー&フィッチ(ANF)は、一部アクティビスト投資家の意向に反してジェフリーズCEOの任期が更新となったため下落した。

大手行の自己勘定取引などを禁止する「ボルカールール」に関して、規制当局が明日最終案を採択する予定となっているが、銀行側は訴訟に持ち込む可能性も指摘されている。《KG》

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