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9日の中国本土市場概況:小動き、重要な経済会議の開催観測などで様子見ムード
記事提供元:フィスコ
*17:02JST 9日の中国本土市場概況:小動き、重要な経済会議の開催観測などで様子見ムード
9日の中国本土市場は小動き。上海総合指数は前営業日比1.09ポイント高(+0.05%)の2238.20、深セン成分指数は同7.01ポイント安(-0.08%)の8519.67で取引を終えた。買いが先行した後は上げ幅を縮小させ、大引けまで前営業日の終値近辺でもみ合った。
来年の経済政策の基本方針を決める重要な会議となる中央経済工作会議と全国都市化工作会議が今週中に開催されるとの観測に加え、明日10日から11月の鉱工業生産などが発表されるため、様子見ムードが強い。また、ウエートの高い銀行セクターの下落も指数の足かせ。譲渡性預金(CD)の解禁に伴い、中小銀行の利ザヤが圧迫されるとの観測が強まった。
一方、指数の下値は限定的。堅調な経済指標が支援材料。11月の貿易黒字が市場予想を上回ったほか、同月のインフレ率は予想以上に鈍化した。また、「中国版401K」といわれる企業年金などの所得税優遇の始動も、株式市場への資金流入期待を強めた。
セクター別では、旅行やホテル関連の上昇率がトップに浮上。元旦連休などで需要が高まるとの観測が支援材料となった。また、農業関連も大幅高。次世代農業の発展に対する政府の支援が拡大されるとの見通しが好感された。さらに、建材や公共事業もしっかり。都市化推進に伴う需要の拡大期待が物色手がかりとなった。《KO》
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