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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】山下医科器械は戻り一服だが出直りの流れに変化なし、今期業績上振れの可能性も支援材料
医療機器商社の山下医科器械 <3022> の株価は戻り一服の展開だが、出直りの流れに変化はないだろう。今期(14年5月期)業績上振れの可能性も支援材料だ。
九州を地盤とする医療機器商社である。医療機器の販売・メンテナンス、医療材料・消耗品などの販売を主力として、子会社イーピーメディックは整形インプラントの製造販売を展開している。九州最大の需要地である福岡県での市場シェア拡大を最重点戦略として推進するとともに、医療機関向けSPD(病院医療材料管理業務)の契約施設数増加に対応するため13年7月に福岡SPDセンターを新設し、鳥栖SPDセンターとの2拠点体制とした。
今期の連結業績見通しは売上高が前期比0.3%増の473億29百万円、営業利益が同25.3%減の4億22百万円、経常利益が同23.9%減の4億97百万円、純利益が同30.5%減の2億79百万円としている。福岡SPDセンターの新設費用に加えて、設備工事・機器関連の入札案件の見通しが難しいため保守的な見通しとしている。
ただし大幅増益だった第1四半期(6月~8月)の通期見通しに対する進捗率は売上高が24.4%、営業利益が37.4%、経常利益が36.0%、純利益が36.6%と高水準である。病院設備更新に伴う超音波画像診断装置、SPD契約施設数増加に伴う医療機器消耗品、低侵襲治療機器分野での内視鏡備品、メディカルサービス分野での放射線機器などの販売が好調であり、通期上振れの可能性が高いだろう。
株価の動きを見ると、10月下旬の1800円~1900円近辺から水準を切り下げて戻り一服の展開となったが、8月~9月の安値圏1600円台まで下押す動きは見られず、足元は概ね1700円台で推移している。下値固め完了感を強めており、出直りの流れに変化はないだろう。
12月6日の終値1779円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS109円61銭で算出)は16~17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間33円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS2157円57銭で算出)は0.8倍近辺である。
日足チャートで見ると、一旦割り込んだ25日移動平均線を回復する動きを強めている。また週足チャートで見ると、13週移動平均線と26週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。出直りの流れに変化はなく、きっかけ次第で弾みがつくだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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