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概況からBRICsを知ろう~中国本土市場は人民銀の資金供給見送りなど受け反落
*10:02JST 概況からBRICsを知ろう~中国本土市場は人民銀の資金供給見送りなど受け反落
【ブラジル】ボベスパ指数 50787.63 +1.14%
昨日5日のブラジル市場は4日ぶりに反発。主要指標のボベスパ指数は前日比571.84ポイント高(+1.14%)の50787.63で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは50、値下がり21、変わらず1と買いが優勢。金融を除くすべてのセクターが上昇し、中でもヘルスケアや素材に買いが集中した。
終始プラス圏で推移し、後半に上げ幅を一段と拡大させた。連日の下落で売られ過ぎ感が強まり、鉄鋼などを中心に買い戻しが優勢。前日の終値で計算すると、ブラジル株の平均PBRは0.98倍に低下し、10月31日以来の低水準を記録。また、ゴールドマン・サックス証券(GS)がブラジル国内の鉄鋼価格について、短期間で上昇する確率が高いとの見方を示したことも同セクターの支援材料となった。
【ロシア】MICEX指数 1429.25 -0.70%
5日のロシア市場は5営業日続落。主要指標のMICEX指数は前日比10.01ポイント安(-0.70%)の1429.25で取引を終了した。指数の構成銘柄では値上がり20、値下がり29、変わらず1と売りが優勢となった。
小幅安で寄り付いた後はしばらく狭いレンジでもみ合ったが、終盤に下げ幅を急速に拡大させた。インフレ加速が圧迫材料。統計局は5日、11月の消費者物価指数(CPI)が前年比で6.5%に加速し、前月の6.3%を上回ったと発表。市場予想は6.4%だった。1-11月のインフレ率は5.9%と、1-10月の5.3%と市場予想の5.8%を上回った。また、ウリュカエフ経済発展相はこのほど、2013年のインフレ予想を6%から6.2%に引き上げ、2014年の成長見通しを3%から2.5%に下方修正した。
【インド】SENSEX指数 20957.81 +1.20%
5日のインドSENSEX指数は反発。地方選挙での野党・インド人民党(BJP)の躍進期待が投資マインドを上向かせた。与党・国民会議派のまずい政権運営が経済の低迷を招いているとの批判が強まる中、来年の総選挙でBJPが中央政府の政権を奪還するとの見方が市場参加者の心を躍らせているもようだ。LIC野村はこの日の相場上昇について、現政権の政治マヒを“毛嫌い”する投資家心理の表れだと評している。
【中国本土】上海総合指数 2247.06 -0.21%
5日の上海総合指数は3日ぶり反落。前日に3カ月ぶりの高値水準を回復した後とあり、目先の過熱感から利益確定売りが広がった。また、ベンチャー企業向けの「創業板」が大幅に下落したことも懸念材料。ほかに、中国人民銀行(中央銀行)がこの日、資金供給オペを見送ったことが流動性懸念を強めた。ただ、指数の下値は限定的。都市化推進に伴う改革案への期待に加え、「上海貿易自由区」の金融緩和措置が近く確定されるとの報道が引き続き支援材料となった。《FA》
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