【株式評論家の視点】電算システムの高値圏モミ合いは強気で臨むところ、来12月期も好調見通し

2013年12月6日 09:19

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  情報処理・システム開発中堅で、収納代行大手の電算システム <3630> は、高値圏でのモミ合いが続いている。GoogleAppsを中心としたGoogleの企業向けクラウドビジネスに関する戦略的パートナーとして、スマートデバイスによるクラウド活用の分野で連携しており、14年12月期の業績も好調持続が見込まれる。強気で臨むところだろう。

  情報サービス事業では、システムソリューションにおいて、郵便局関連の情報処理サービス、ガソリンスタンド向け処理などが順調、システムインテグレーション・商品販売において、オートオークション業向けシステム案件、GoogleAppsやGoogle検索サーバなどGoogle関連案件、モバイルアプリ開発案件、医療機関向けシステム案件などが伸長。収納代行サービス事業において、新規取引先の獲得が順調に推移しているほか、通信販売業やネットショプ、地方自治体向け公金収納などが増加、スーパーマーケットや小規模コンビニ向け収納窓口サービスの導入店舗の増加も寄与する見通しで、13年12月期売上高は253億円(前年同期比8.3%増)、営業利益は10億1000万円(同11.8%増)、経常利益は10億1000万円(同8.8%増)、純利益は5億7800万円(同11.8%増)と2ケタ増益で最高益更新を見込む。年間配当は20円を予定している。

  株価は、10月15日に年初来高値1540円から11月1日安値1386円まで調整。その後、もみ合いとなっている。週足では13週移動平均線、月足では9カ月移動平均線がサポートしており、トレンドは堅持している。

  この11月に、岐阜県土岐市に免震設備を備えたビル型の安全性とコンテナ型のエネルギー効率性能の2つのメリットを併せ持った免震型データセンター「東濃データセンター」が竣工。クラウド時代に向けて、最新機能を搭載した拡張性の高いモジュール型で顧客のニーズに併せた素早いサービスの提供が可能となり収益に貢献する見通しで、14年12月期業績の続伸が観測されている。12月31日現在の100株以上を保有する株主を対象に、一律3000円相当の物品(金券類も含む)を贈呈することも下支え、短期のみならず中長期でも押し目は注目されよう。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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