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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アールシーコアはモミ合い上放れのタイミング接近、好業績に見直し余地
ログハウス(丸太組み工法住宅)のアールシーコア <7837> (JQS)の株価はモミ合い展開だが、煮詰まり感も強めており、上放れのタイミングが接近しているようだ。好業績や指標面の割安感に見直し余地があり、出直り歩調に変化はないだろう。
ログハウスのオリジナルブランド「BESS」の販売(国内直販部門と販社部門、および連結子会社BP社)と、カントリーログハウスなどキット部材の製造販売(北米部門)を展開し、東京・代官山の「BESSスクエア」と神奈川県の「BESS藤沢展示場」の直営展示場2拠点も運営している。
中期経営計画では17年3月期に契約棟数1900棟、売上高180億円、営業利益率8%、ROE18%を目標数値に掲げている。重点戦略としては、BESSブランドの深耕に取り組むとともに、展示場50拠点展開を目指している。BESSのリノベーション「NEWIT(ニュイット)」も次代の主力商品の一つとして育成する方針だ。ブランドの知名度向上効果で中期的に収益拡大基調だろう。
今期(14年3月期)の連結業績見通しは、契約棟数が前期比17.3%増の1200棟、契約高が同17.9%増の123億円、売上高が同24.1%増の127億円、営業利益が同29.3%増の8億90百万円、経常利益が同31.5%増の8億90百万円、純利益が同33.8%増の5億30百万円としている。第2四半期累計(4月~9月)では全国BESS展示場への新規来場者数が同16.6%増加の1万4326件、契約高が同37.5%増の63億68百万円と好調に推移し、契約高、売上高、利益ともに第2四半期累計として過去最高を記録している。通期ベースでも好業績が期待される。
株価の動きを見ると、8月の安値圏1000円近辺から反発して9月後半に1200円台を回復した。その後は小動きとなり、概ね1150円~1250円近辺のレンジでモミ合う展開だ。ただし足元では下押す動きは見られず、煮詰まり感も強めている。
12月5日の終値1201円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS128円30銭で算出)は9~10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は3.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS848円80銭で算出)は1.4倍近辺である。
週足チャートで見ると26週移動平均線を抜け切れないが、下値をサポートする13週移動平均線が上向きに転じている。モミ合いから上放れのタイミングが接近しているようだ。好業績、低PER、高配当利回りに見直し余地があり、出直りの流れに変化はないだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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