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前哨戦となるADPは予想以上の伸び、緩和縮小へのハードルひとつクリア
記事提供元:フィスコ
*09:52JST 前哨戦となるADPは予想以上の伸び、緩和縮小へのハードルひとつクリア
民間雇用サービス会社が4日発表した11月のADP雇用統計で、非農業部門の雇用者数(政府部門を除く)は21万5000人増加し、市場予想の17万人を大幅に上振れた。
これを受け、日本時間6日午後10時30分に発表される11月の米雇用統計が良好な内容になるとの見方が浮上し、UBS証券は雇用統計での非農業部門雇用者数予測を従来の16万人増から19万人増に引き上げた。
注目は米連邦準備理事会(FRB)が12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的金融緩和の縮小開始を決めるかに集まっているが、ADP雇用統計で縮小への「ハードルをひとつ乗り越えた」(ドイツ銀行)との意見も。また、FRBが9月に緩和縮小の引き金を引いておくべきだったことをADP雇用統計は示唆しているとの声も上がっており、12月縮小論がにわかに勢いづいた感が強まっている。
FRBは11月の雇用統計だけを見て政策を判断するのではなく、過去3カ月、6カ月、12カ月の平均を重視している。焦点は前回10月の雇用統計が下方修正されるかだが、ADP統計を受けて大幅な引き下げは可能性が低いとの意見が浮上している。《RS》
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