米株式:上昇、4日の債券購入は27.5-35億ドル

2013年12月5日 00:30

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記事提供元:フィスコ


*00:30JST 米株式:上昇、4日の債券購入は27.5-35億ドル

米株式市場

9月18日の高値と10月8日の安値後から続いていたライジング・ウエッジの下限を2日に下抜けていたS&P先物は依然12月第1週の大規模な債券購入に下支えされている。3日の2回に渡る債券購入後も4日は27.5-35億ドル、6日は42.5-52.5億ドルと続く。

マクロ経済に関しては週末に11月雇用統計を控えるなかで2日のISM製造業において雇用が53.2から56.5に上昇。4日のADP雇用統計では予想の17万人増加に対して21.5万人、前月も13万人から18.4万人に上方修正されている。連銀が資産購入プログラムの現状継続に関して度々「データ・ディペンデント」と示していることを踏まえれば、12月17-18日の連邦公開市場委員会後での縮小見送りへの建前を失いつつある。(一方で非製造業では56.2から52.5に低下)

ただイエレン副議長は11月14日の公聴会において、利回りを挙げており、利回りは現在連銀が縮小を見送った9月18日のレベル近くにまで再上昇している。

また、9月時に連銀が縮小を見送った際の建前の1つには財政政策の成り行きがある。10月16日に議会が可決し大統領が署名したことは14年2月7日までの債務上限引上げと1月15日までの連邦政府の歳出案を可決で、12月縮小のシナリオは先の背景に反することになる。

3日、来年投票権を持つメンバーではないが、サンフランシスコ連銀のウイリアムズ総裁は「債券購入が2014年内に終了していなければ期待外れとなる」と発言している。

個別銘柄では、ドラッグストアのウォルグリーン(WAG)が市場予想を下回る既存店売上を発表している。

S&P 500は2.87高の1798.02前後で推移、ナスダック総合指数8.04ポイント高の4045.24ポイント、ダウ平均株価は24.54ドル高の15939.16ドル前後で推移(日本時間24時25分時点)。《KG》

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