関連記事
ソフトバンクを睨みながら中小型株物色に/ランチタイムコメント
*12:02JST ソフトバンクを睨みながら中小型株物色に
日経平均は大幅に反落。322.96円安の15426.70円(出来高概算13億5000万株)で前場の取引を終えている。欧州株安の流れを受けた3日の米国市場は、NYダウが8営業日ぶりに16000ドルの大台を割り込んだ。シカゴ先物は大証比175円安の15555円だったが、これにサヤ寄せする格好でのギャップ・ダウンから始まった。寄り付き後は15500円近辺で下げ渋る動きもみられていたが、先物市場での大口売りをキッカケに一段安となり、一時400円を超える下落幅となった。円相場も株式市場の下げの影響から円安に振れており、一時1ドル102円前半をつけていた。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が8割を占めている。規模別指数も大型、中型、小型株指数ともにいずれも2ケタの下落。セクターでは証券、保険、パルプ紙、その他製品、ガラス土石、その他金融などが2%超の下げとなった。
先物主導のため、ファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、KDDI<9433>、ファナック<6954>、京セラ<6971>など指数インパクトの大きい値がさ株が指数を押し下げる状況。昨日の欧州市場の下落の流れを引き継いだ格好となっているが、慎重姿勢のなか、15000円辺りまでは比較的商いの薄いところでもあり、仕掛けやすい価格帯のようである。
後場は日銀のETFなどの資金流入がありそうだが、先物主導によるインデックス売買に振らされやすく、結果的には様子見ムードが強まりやすくなろう。売り気配から始まったソフトバンク<9984>は一時前日比10円安の水準まで切り返す局面もみられた。ソフトバンクを横目に、中小型のネット関連辺りでの値幅取りの動きか。(村瀬智一)《FA》
スポンサードリンク

