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円安進行を受けた先物主導の展開に/ランチタイムコメント
*11:56JST 円安進行を受けた先物主導の展開に
日経平均は上昇。82.40円高の15737.47円(出来高概算13億9000万株)で前場の取引を終えた。日経平均は反発で始まり、11月28日に付けた終値ベースの年初来高値(15727.12円)を更新して始まった。米国では11月のISM製造業景況指数が予想を上回ったことで、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和縮小に踏み切るとの思惑が強まった。これを受けて為替市場ではドル・円が103円台に突入するなど、円安進行が買い安心感につながった。
また、ソフトバンク<9984>が3営業日ぶりに反発し、売買代金トップとなっていることも日経平均を押し上げる一因。そのほか、TDK<6762>、ファナック<6954>、ダイキン<6367>なども日経平均をけん引する格好。セクターではパルプ紙、ゴム製品、保険、医薬品、倉庫運輸、銀行、電気機器、繊維などが堅調。半面、電力ガス、空運、不動産、精密機器などが小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の過半数を占めている。
中小型株は買い優勢の展開が目立っていたが、前日に全市場で売買代金トップだったアドウェイズ<2489>が下げに転じるなど、買い一巡後は利益確定の流れが強まっている。一方、足元で調整が続いていたソフトバンク<9984>が反発をみせるなか、物色対象がシフトしているようである。円安の進行を背景に、先物主導によるインデックス売買などの影響を受けやすく、指数インパクトの大きい銘柄に資金が向かいやすそうである。
その他、中小型株の先駆していた銘柄などは利食いが出やすいが、ガンホー<3765>など売り込まれていた銘柄などには見直す流れが強まってきている。足元で調整が続いていた中小型株などには、修正リバウンドを意識した資金が向かいやすいとみておきたい。また、鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染報道を受けて、ダイワボウ<3107>など関連銘柄が動意づいている。短期的な値幅取り狙いと考えられるが、良好な需給状況のなか、個人の物色意欲は旺盛だろう。(村瀬智一)《FA》
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