週刊ダイヤモンド今週号より~好調な野村HDを脅かすサブプライム問題の“亡霊”

2013年12月2日 08:00

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記事提供元:フィスコ


*08:00JST 週刊ダイヤモンド今週号より~好調な野村HDを脅かすサブプライム問題の“亡霊”
国内の株高と海外事業の持ち直しで好決算に沸く野村ホールディングス(HD)<8604>ですが、冷や水を浴びせかねないのが、リーマンショックの要因ともなった、サブプライムローン問題の“亡霊”です。

米金融大手JPモルガン・チェースがリスクを過小評価した住宅ローン担保証券(MBS)を約330億ドル分販売したとして、米連邦住宅金融庁(FHFA)に提訴され、その和解金が130億ドルと発表されました。野村HDも約20億ドル分のMBS販売について、FHFAに提訴されており、同様のリスクを抱えている状況です。

JPモルガンの販売額と和解金の割合を単純に当てはめれば約8億ドルとなりますが、野村HDではMBSの暴落の原因となった債務者の甘い審査には直接関与しておらず、JPモルガンの場合は金融機関幹部の高給批判に配慮した政治的な意味合いもあったことから、そのまま当てはめるのは妥当でないかもしれません。

その場合、販売方法などが似ているUBSのケースが参考になるとみられています。45億ドルの販売額に対して和解金は約20%に当たる8.85億ドルであり、この割合を当てはめると野村HDの和解金は3.9億ドルになります。FHFA以外からの提訴分も含めても、5億ドル台との見方のようです。

300~500億円という金額なら、業績好調な野村HDにとって許容範囲ですが、12年3月期の純利益が115億円であったことを考えるとインパクトは決して小さくなく、頭が痛い問題には違いありません。《NT》

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