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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】東洋建設は週足陰線2本で調整終了、再度400円挑戦
海洋土木工事が主力の東洋建設 <1890> の株価は高値圏で上げ一服の形だが、強基調へ転換した流れに変化はないだろう。今期(14年3月期)業績増額の可能性に加えて、洋上風力発電関連のテーマ性も注目される。過熱感を冷まして上値追いの展開だろう。
前期の売上構成比は国内土木事業55.3%、国内建築事業29.3%、海外建設事業14.9%、不動産・その他事業0.5%で、港湾インフラ工事など国内外での海洋土木工事を主力としている。11月8日には、ベトナム「ニソン製油所海洋工事」を単独受注したと発表した。受注金額は約68億円、工期は29カ月としている。
公共投資関連、浮体式洋上風力発電関連、放射性物質(セシウム)除染関連などテーマ性は豊富であり、浮体式洋上風力発電に関しては12年9月に、6社1協会による「地域振興型アクア・ウインド事業化研究会」の設立に参画している。
11月11日発表の第2四半期累計(4月~9月)連結業績(11月5日に増額修正)は、売上高が前年同期比35.0%増の684億88百万円、営業利益が21億51百万円(前年同期は3億47百万円の赤字)、経常利益が17億38百万円(同9億24百万円の赤字)、純利益が6億99百万円(同11億76百万円の赤字)だった。売上高、利益ともに期初計画を大幅に上回った。国内外で工事が想定以上に順調に進捗したことに加えて、国内土木工事の利益率向上も寄与して営業損益が大幅に改善した。
通期見通しは期初計画を据え置いて売上高が前期比5.5%増の1350億円、営業利益が同22.9%増の35億円、経常利益が同15.0%増の25億円、純利益が同17.3%増の13億円としている。国内では震災復興関連の港湾インフラ工事、海外では前々期に受注したケニアとインドネシアの大型港湾工事が寄与する。
第4四半期(1月~3月)の構成比が高い収益構造にもかかわらず、通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は、すでに売上高が50.74%、営業利益が61.5%、経常利益が68.5%、純利益が53.8%に達している。通期の大幅増額修正は濃厚だろう。
株価の動きを見ると、短期調整を挟みながら水準を切り上げている。9月には20年東京夏季五輪開催決定を好感した流れで330円台に乗せ、短期調整を挟んで11月11日には年初来高値となる398円まで上伸する場面があった。第2四半期累計の増額修正も好感したようだ。足元は350円~360円近辺で推移して上げ一服の形だが、自律的な短期調整だろう。
11月22日の終値358円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS16円24銭で算出)は22倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は1.4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS290円45銭で算出)は1.2倍近辺である。
日足チャートで見ると、25日移動平均線が接近して目先的な過熱感が解消された。週足チャートで見ると、13週移動平均線が26週移動平均線に続いて52週移動平均線も上抜き、サポートラインとなって強基調への転換を鮮明にしている。過熱感を冷まして上値追いの展開だろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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