今日の為替市場ポイント:米量的緩和策の年内縮小観測は大きく後退

2013年10月23日 08:18

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記事提供元:フィスコ


*08:18JST 今日の為替市場ポイント:米量的緩和策の年内縮小観測は大きく後退

昨日22日のドル・円相場は、東京市場では98円13銭から98円38銭で推移。欧米市場では一時97円88銭まで下落し、98円13銭で取引を終えた。

本日23日のドル・円は、98円前後で推移か。米国の9月雇用統計は期待されたほど強い内容ではなかったが、97円台後半には投資家のドル買いオーダーが残されており、ドル・円はやや下げ渋る見込み。

米国の9月非農業部門雇用者は+14.8万人にとどまり、市場予想の+18万人を下回ったことを受けて、米量的緩和策の年内縮小観測は大きく後退した。NYダウは上げ幅をやや縮小したが、前日比+75.46ドルで取引を終了している。米10年債利回りは低下し、NY金先物は急伸した。

ただし、ドルは日本円を除く主要通貨に対して全面安となっている。米国の量的緩和策の縮小開始時期は来年3月以降になるとの見方が広がっており、これがドル安につながっている。市場参加者の間では、雇用関連指標などが多少改善しても量的緩和策の年内縮小はないとの見方が多かったが、9月の雇用統計が期待を下回る内容だったことから、縮小開始の時期が来年以降になることは間違いないとの声が聞かれている。

米量的緩和策の縮小先送りの見方が強まり、ユーロ、豪ドルなどに対する円売りが増えているが、この状況は長くは続くかない可能性がある。NYダウが下落した場合、投機的な円売りポジションの解消が急速に広がり、一時的に円全面高の展開となる可能性があることも留意すべきである。《KO》

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