【アナリスト水田雅展の銘柄分析】クリナップは戻り高値圏で上げ一服、好業績と低PBRで押し目買い

2013年10月7日 09:20

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  システムキッチン大手のクリナップ <7955> の株価は戻り高値圏で上げ一服の形だが、5月高値を試す流れに変化はなく、07年5月以来の1000円台がターゲット水準となる。好業績と低PBRが支援材料であり、下値は押し目買いの好機だ。

  システムキッチンを主力として、システムバスルーム・洗面化粧台なども展開している。中期計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を掲げて、中高級タイプの商品力・ブランド力の強化、主力の「クリンレディ」を核としたシステムキッチンの市場シェア上昇、全国102カ所のショールームへの集客強化、リフォーム需要の取り込み、総合競争力強化などを重点施策としている。9月27日には「富山ショールーム」を移転オープンした。

■9月27日に富山ショールームがオープン

  今期(14年3月期)連結業績見通しについては売上高が前期比4.6%増の1188億円、営業利益が同0.9%増の48億円、経常利益が同2.9%増の45億円、純利益が同1.8%増の25億50百万円としている。生産拠点増強に伴う償却負担増加、ショールーム改装費用などが利益圧迫要因のようだが、新設住宅着工戸数の堅調な推移が追い風であり、ショールームを活用した新商品フェアも奏功してシステムキッチンの中高級品が好調である。通期増額の可能性が高いだろう。

  なお9月30日に東京都家具厚生年金基金の特例解散を発表している。同基金の解散に伴って費用の発生が見込まれるが、費用の金額と業績への影響について現時点では不確定要素が多いため、見積金額が判明した時点で速やかに公表するとしている。

  株価の動きを見ると、9月11日と9月26日に879円まで上伸して5月10日の年初来高値880円に肉迫した。その後は全般地合い悪化が影響して10月3日に820円まで調整して上げ一服の形だ。ただし好業績を評価して5月高値を試す流れに変化はないだろう。

  10月4日の終値829円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS54円73銭で算出)は15~16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1202円66銭で算出)は0.7倍近辺である。

  日足チャートで見ると一旦25日移動平均線を割り込んだが、週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げ、足元は13週移動平均線近辺で下げ渋っている。指標面の低PBRにも評価余地があり、5月の年初来高値880円は射程圏だ。07年5月以来の1000円台が当面のターゲット水準となるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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