【アナリスト水田雅展の銘柄分析】科研製薬は1500円の下値が3ヶ月、出番近い

2013年9月28日 21:51

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  科研製薬 <4521> の株価は調整のほぼ最終局面だろう。指標面に割高感はなく、きっかけ次第で出直り展開が期待される。

  医薬品、医療機器、農業薬品などを展開する医薬品メーカーである。医薬品は生化学工業 <4548> からの仕入品である関節機能改善剤「アルツ」を主力として、術後癒着防止吸収性バリア「セプラフィルム」、経皮吸収型鎮痛消炎貼布剤「アドフィード」、慢性動脈閉塞症治療剤「プロサイリン」、高脂血症治療剤「リピディル」などを展開し、ジェネリック医薬品も拡大している。

  開発中の医薬品には、爪真菌症を適応症とするKP-103(外用剤)(海外はバリアント社が申請中)、腰部脊柱管狭窄症を適応症とするTRK-100STP(東レ <3402> と共同開発)、腱・靱帯付着部症を適応症とするSI-657(生化学工業と共同開発、アルツの効能追加)などがある。

■今期、増収増益で1株利益108円

  今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比3.6%増の902億円、営業利益が同2.7%増の150億円、経常利益が同2.5%増の146億円、純利益が同3.4%増の93億円としている。研究開発費の増加で利益の伸びは小幅だが、主力の「アルツ」や「セプラフィルム」が伸張し、ジェネリック医薬品や農業薬品の好調も寄与する。通期見通しに対する第1四半期(4月~6月)の進捗率は売上高が23.6%、営業利益が23.2%、経常利益が23.7%、純利益が23.7%である。概ね順調な水準だろう。

  なお5月13日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限120万株、取得価額総額の上限23億円、取得期間13年5月14日~12月27日)については、9月3日時点の累計で取得株式総数が120万株、取得価額総額18億5885万4000円となり終了した。

  株価の動きを見ると徐々に上値を切り下げる展開だが、足元は概ね1500円近辺で推移し、6月の安値圏1400円近辺まで下押す動きは見られない。調整のほぼ最終局面だろう。9月26日は前日比14円(安だったが、9月中間配当24円の権利落ち分を考慮すれば、実質的に堅調な動きだった。

  9月26日の終値1486円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS108円66銭で算出)は13~14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間48円で算出)は3.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS771円10銭で算出)は1.9倍近辺である。週足チャートで見ると52週移動平均線近辺で下げ渋る動きであり、サポートラインを確認した形だろう。きっかけ次第で出直り展開が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【飛び乗り飛び降りコーナー】ダイワボウホールディングスは鳥インフルエンザ季節で注目、ウイルスが進化(2013/09/25)
【週足チャート診断】日本ルツボは『陽の丸坊主足』、放射能関連で200円台へ(2013/09/22)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事