東京五輪、酷暑での開催は妥当か

2013年9月24日 15:08

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記事提供元:フィスコ


*15:08JST 東京五輪、酷暑での開催は妥当か
9月8日、2020年の夏季オリンピック・パラリンピック開催地が東京に決まった。
2020年の夏季オリンピック・パラリンピックは、10月開催だった1964年の時と違って、開催期間が真夏の7月24日~8月9日に開催予定となっている。各種目の国際大会の日程に合わせて提案されているため、ほぼ変更はないと見ていいだろう。
そうなると心配されるのが東京の暑さだ。今年の同期間の天候は、17日間のうち31度以上の「運動は原則中止」が2日間、28度以上31度未満の「厳重警戒(激しい運動は中止)」が10日間、25度以上28度未満の「警戒(積極的に休息)」が5日間となった。気象庁によると、7年後の東京の真夏はより暑くなっている可能性があるという。
また、9月18日までの熱中症による全国の搬送人数の累計は5万8082人となり、昨年の同時期までの累計数4万5129人と比べると3割近い増加を示しており、8月には東京が最多となる期間も多かった。
アスリート達は競争相手だけでなく酷暑との戦いも強いられることになりそうだ。また、観客が熱中症になる可能性も高い。
五輪開催の詳細を決める組織委員会は、来年2月に立ち上げ予定だ。「東京オリンピック・パラリンピックで、救急搬送者が大量に出た」というニュースが大々的に報道されないためにも、なるべくいい環境下で競技・観戦できるよう、十分な協議を重ねる必要があるだろう。《YU》

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