後場に注目すべき3つのポイント~値動きの軽い材料株に短期資金の関心が集中

2013年9月24日 12:19

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記事提供元:フィスコ


*12:19JST 後場に注目すべき3つのポイント~値動きの軽い材料株に短期資金の関心が集中

24日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・物色は材料系の銘柄に集中
・ドル・円は98円76銭付近、米国10年債利回りの低下などで上げ渋る展開
・ラサ工<4022>、A&Aマテリアル<5391>など値動きの軽い材料株に短期資金の関心が集中

■物色は材料系の銘柄に集中

日経平均は下落。103.27円安の14639.15円(出来高概算15億5000万株)で前場の取引を終えた。23日の米国株式相場ではNYダウが続落だったほか、これを受けてシカゴ先物は大証比95円安の14585円。円相場は1ドル98円台後半での推移とやや円高傾向だったこともあり、主要銘柄を中心に利益確定の売りが先行した。

寄り付き直後に14700円台を回復する局面もみられたが、結局は寄り付き水準でのこう着感の強い相場展開が続いた。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1000を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは、上昇がパルプ紙、石油石炭の2業種にとどまる一方、鉱業、金属製品、保険、不動産が2%を超える下落に。

日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せして始まった後は、5日線レベルでの攻防が続いている。日中値幅は80円程度にとどまっており、トレンドは出難い状況であろう。米株安の影響はあろうが、短期的には過熱感も警戒されやすい水準まで上昇していたため、ちょうどよい一服といったスタンスに。

もっとも、物色は材料系の銘柄に集中しており、A&AM<5391>、TYK<5363>、ラサ工<4022>、日工<6306>、OKK<6205>、北川鉄工<6317>、木村化工<6378>などが強い値動き。

個人の物色意欲は活発であり、仕手系色の強い材料系の銘柄が中心ではあるが、出遅れ感のある低位株を中心に値幅取り狙いの商いが集中している。持続的な物色となるかは疑問ではあるが、動きの出ているところには、短期資金が向かいやすい状況であろう。

■ドル・円は98円76銭付近、米国10年債利回りの低下などで上げ渋る展開

ドル・円は98円76銭付近で推移。ここまでのドル・円は、98円66銭から98円88銭で推移。ドル・円は、米国10年債利回りが2.69%まで低下していること、東京株式市場が弱含みに推移していることで上げ渋る展開となっている。ユーロ・ドルは、1.3490ドルから1.3498ドルで推移。イタリア政局への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、133円25銭から133円38銭で推移。

12時17分時点のドル・円は98円76銭、ユーロ・円は133円27銭、ポンド・円は158円30銭、豪ドル・円は92円91銭付近で推移。上海総合指数は、2194.97(前日比-1.17%)で推移している。

■後場のチェック銘柄

・米国の金融政策や債務上限問題への不透明感が重し、積極的な上値追いは限定的
・ラサ工<4022>、A&Aマテリアル<5391>など値動きの軽い材料株に短期資金の関心が集中
・後場も値動きの軽い材料株での短期値幅取り狙いが物色の主体に

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

14:00 根本匠復興相が記者会見(日本記者クラブ)
14:00 全国スーパー売上高(8月、日本チェーンストア協会)
14:00 民生用電子機器国内出荷(テレビ・DVD出荷8月、JEITA)
16:00 山口那津男公明党代表が記者会見(日本記者クラブ)
16:00 東証住宅価格指数(7月)《KO》

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