概況からBRICsを知ろう~中国本土市場は良好なPMI速報値を受けて上昇

2013年9月24日 09:54

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記事提供元:フィスコ


*09:55JST 概況からBRICsを知ろう~中国本土市場は良好なPMI速報値を受けて上昇
【ブラジル】ボベスパ指数 54602.38 +0.91%
昨日23日のブラジル市場は3営業日ぶりに反発。主要指標のボベスパ指数は前営業日比492.35ポイント高(+0.91%)の54602.38で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは52、値下がり18と買いが優勢。セクターでの値下がりは消費財のみ。値上がり上位には公益、石油・ガス、金融などが並んだ。

ほぼ終日にわたってプラス圏での堅調推移。シティグループがブラジル銀行セクターに強気評価を与えたことで、バンコ・サンタンデール・ブラジル(SANB11)など銀行株が大きく上昇。また、大手競合への株式売却報道が出たバンコ・インダストリアル(BICB4)が一時16.14%急伸して相場をにぎわせた。このほか、英銀HSBCが発表した9月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想を大幅に上回って着地し、資源需要の拡大期待から鉄鉱石大手ヴァーレ(VALE5)など素材株に物色の矛先が向かった。

【ロシア】MICEX指数 1467.62 -0.62%
23日のロシア市場は続落。主要指標のMICEX指数は前営業日比9.11ポイント安(-0.62%)の1467.62で取引を終了した。指数の構成銘柄では値上がり8、値下がり42と売りが優勢に。

朝方はしっかりとした展開。英HSBCがこの日発表した9月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想を上回る51.2で着地し、6カ月ぶりの高水準をマークしたことが資源需要の回復を印象付けた。

【インド】SENSEX指数 19900.96 -1.79%
23日のインドSENSEX指数は大幅続落。寄り付きから売りが優勢となり、その後も下げ幅を拡大させた。インド準備銀行(中央銀行)のラジャン総裁が前週末20日に予想外の利上げを実施したことが根強く響き、この日も銀行など金利敏感株を中心に相場全体の下げをけん引した。また、米連邦準備理事会(FRB)の要人発言を契機に、同国での量的緩和策が10月にも縮小されるとの思惑が浮上。外国為替相場では通貨ルピーが対米ドルで弱含んで推移し、準備銀行が引き締め姿勢を継続させるとの警戒感が強まった。

【中国本土】上海総合指数 2221.04 +1.33%
23日の上海総合指数は上昇。英銀HSBCが発表した9月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が市場予想を上回ったことを受け、景気の底入れ観測が高まった。また、中央政府が都市部インフラ整備の審査権限を地方政府に委ねたほか、民間資本の参加を歓迎する姿勢を示したことも建設関連の支援材料。さらに、11月に開催される中央委員会の第3回全体会議(三中全会)で、一連の景気対策が発表されるとの期待や、株式市場がそれまで急落する可能性は低いとの観測も好感された。《FA》

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