アリババがNY上場に変更？香港当局は「特殊新株問題」で特別扱いはしない

*09:30JST アリババがNY上場に変更？香港当局は「特殊新株問題」で特別扱いはしない
香港メディアは23日、中国の電子商取引最大手、阿里巴巴集団（アリババ・グループ）が香港での上場を断念する可能性が高いと報じた。同社はすでにニューヨークで上場するという“プランB”に変更しているという。

香港市場を放棄する理由について、香港証券先物委員会（SFC）が一般株式より議決権の多い特殊新株を発行できる「二重構造」を認めない方針を示したことが背景にあると分析された。SFCは、一部の利益のために多くの投資家の保護を放棄しないと発言。特殊新株問題で譲らない姿勢を示している。

なお、アリババが今月末までに申請書類を香港当局に提出しなければ、年末までの上場は間に合わないとみられている。アリババの馬雲会長とほかの経営陣が保有する同社株式の割合は10％強にとどまり、特殊新株の発行が適用されないなら、馬会長らによる支配力が弱まる可能性が高くなる。《ZN》