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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】フォーカスシステムズ株価に浮上の気配、6月から下値固める
システム構築・運用のフォーカスシステムズ <4662> (JQS)の株価は下値が固まり、調整のほぼ最終局面だろう。きっかけ次第で反発展開が期待される。
公共関連・民間関連のシステム構築・保守・運用・管理サービスを主力として、セキュリティ機器関連事業も展開している。顧客別にはNTTデータ <9613> 関連が3割~4割、日本IBM関連が1割~2割を占める主要顧客である。民間関連事業では従来の関東・近畿圏に加えて、東海圏への拠点展開を進める。
なお9月17日に、大手デジタルフォレンジック企業の米アクセスデータ社と、日本における公認フォレンジックトレーニング提供のための独占契約締結を発表した。11月から認定トレーナーによる公認トレーニングを開催して、同社のコンピュータ解析調査向けフォレンジックソフトウェア「FTK5」の販路拡大につなげる方針だ。
■今期は増収減益、先行投資負担
今期(14年3月期)の業績(非連結)見通しは売上高が前期比1.2%増の125億円、営業利益が同31.7%減の3億円、経常利益が同39.9%減の2億50百万円、純利益が同58.5%減の1億円としている。インフラ系の人材育成や名古屋への拠点展開など先行投資負担で減益見込みだが、官公庁関連のセキュリティ関連機器や民間関連のインフラ系(ミドルウェアやネットワークなど)の受注は好調のようだ。
株価の動きを見ると、時折動意付く場面があるが人気が続かず、徐々に上値を切り下げながら概ね安値圏500円台前半のレンジで推移している。ただし6月の安値487円まで下押すことなく500円近辺で下値が固まり、調整のほぼ最終局面のようだ。
9月20日の終値506円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS14円44銭で算出)は35倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は2.4%近辺、実績PBR(前期実績のBPS703円26銭で算出)は0.7倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形だが、一方では500円近辺で強力な下値支持線を形成して調整の最終局面だろう。きっかけ次第で反発が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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