バーナンキFRB議長の憂鬱な秋

2013年9月23日 14:01

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記事提供元:フィスコ


*14:01JST バーナンキFRB議長の憂鬱な秋
バーナンキFRB議長は、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場の予想を裏切ってテーパリング(量的緩和縮小)を見送った後、「財政の悪影響が弱まり成長が次第に加速し、労働市場の伸びが続くこと、インフレ水準が目標に再び近づくことが経済指標などで確認できるのか、今後数回のFOMCで見ていく」と述べている。


バーナンキFRB議長は、昨年秋に、量的緩和第3弾(QE3)を導入したが、その理由として、米国議会での連邦政府債務上限引き上げ協議が難航し、年末に向けて「財政の崖」に突進するチキンレースの様相を呈しつつあったことで、金融面でのセーフティーネットを設けた。

そして、今秋も、連邦政府債務上限引き上げ協議が再開されることで、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)では、市場の期待を裏切って、量的緩和第3弾の縮小を延期したことになる。《MY》

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