NY株式:ダウは185ドル安、10月のFOMCでの量的緩和縮小思惑が強まる

2013年9月21日 07:06

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記事提供元:フィスコ


*07:06JST NY株式:ダウは185ドル安、10月のFOMCでの量的緩和縮小思惑が強まる

20日の米国株式相場は下落。ダウ平均は185.46ドル安の15451.09、ナスダックは14.65ポイント安の3774.73で取引を終了した。セントルイス連銀のブラード総裁が、量的緩和縮小を見送ったのは「ギリギリの判断」であったとコメントし、10月のFOMCで縮小に着手する可能性を示唆したことをきっかけに下落する展開となった。20日取引終了後にダウ平均構成銘柄の入れ替えが行われることもあって、引けにかけて下げ幅を拡大、FOMCの結果発表後の上昇を全て打ち消した。セクター別でも全面安となっており、特に不動産や資本財の下落が目立った。

建設機械のキャタピラー(CAT)は8月のディーラーを通じた建機販売が10%減となったことで下落。オリーブガーデンやレッドロブスターなどのレストランを展開するダーデン・レストランツ(DRI)は、決算が予想を下回り軟調推移となった。新型iPhoneの販売を開始したアップル(AAPL)は概ね良好な売れ行きが報じられているものの、引けにかけて売りに押された。携帯端末メーカーのブラックベリー(BBRY)は約10億ドルの損失を計上する見通しであることが明らかとなり急落となった。

ダウ構成銘柄の入れ替えではアルコア(AA)とバンク・オブ・アメリカ(BAC)、ヒューレット・パッカード(HPQ)が除外され、新たにナイキ(NKE)、ゴールドマン・サックス(GS)、ビザ(V)が加わる。

(Horiko Capital Management LLC)《KO》

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