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後場に注目すべき3つのポイント~全体相場は膠着、材料株での短期値幅取り狙いに
*12:18JST 後場に注目すべき3つのポイント~全体相場は膠着、材料株での短期値幅取り狙いに
20日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・完全にこう着、個人主体による材料株物色へ
・ドル・円は99円30銭付近、99円付近には個人勢や短期筋のドル買い興味
・A&Aマテリアル<5391>など値動きの軽い銘柄での短期値幅取り狙いが物色の主体
■完全にこう着、個人主体による材料株物色へ
日経平均は小幅に続伸。12.57円高の14778.75円(出来高概算19億9000万株)で前場の取引を終えている。小幅に続伸で始まり、約2ヶ月ぶりに14800円を回復。前場半ばには一時14816.65円まで上げ幅を広げる局面をみせた。19日の米国株式相場は高安まちまちだったが、シカゴ先物清算値が大証比150円高の14830円に。円相場は1ドル99円40銭、1ユーロ134円50銭辺りと、円安傾向で推移しており、ギャップ・アップから戻り高値を更新している。
しかし、3連休を控えていることもあり、買い一巡後はこう着感の強い相場展開に。日経平均の日中値幅は90円程度にとどまり、前日終値を挟んだこう着のなか、幾度か下げに転じる局面もみられた。東証1部の騰落銘柄は、値上がり857、値下がり740、変わらず156と、高安まちまち。規模別指数は大型、中型、小型株指数ともにプラスで推移しているが、いずれも小幅な上昇だった。セクターでは、その他製品、ガラス土石、非鉄金属、精密機器、医薬品、輸送用機器などがしっかり。半面、海運、石油石炭、倉庫運輸、水産農林、証券、鉄鋼などが小安い。
模様眺めムードの強い相場展開となっている。例えばソフトバンク<9984>は寄付きから5分間の間に日中高安をつけており、その後は6610-6630円程度での推移である。ファーストリテイリング<9983>についても、36850-37000円辺りでのレンジ相場であり、指数インパクトの大きい値がさ株でさえもこう着となるなか、方向感は出難いとみられる。
一方、材料系の銘柄については資金の逃げ足は速いものの、短期筋の回転が利いているようである。日基礎<1914>、Jパイル<5288>など復興、防災、リニア関連といったテーマ銘柄が堅調。また、米アップルの新型「iPhone5」の販売開始により、アルプス電<6770>、日東電<6988>、エプソン<6724>、フォスター<6794>などアップル関連の一角が堅調。引き続き全般こう着のなか、材料系の銘柄への物色が中心になりそうである。
■ドル・円は99円30銭付近、99円付近には個人勢や短期筋のドル買い興味
ドル・円は99円30銭付近で推移。リスク選好的なドル買いは一服しており、ドル・円はやや軟調に推移。ただ、99円付近には個人勢、短期筋のドル買い興味が残されており、99円台前半で下げ渋る可能性も。
■今後のポイント
・99円近辺で個人勢などのドル買い興味残る
12時16分時点のドル・円は99円30銭、ユーロ・円は134円42銭、ポンド・円は159円30銭、豪ドル・円は93円88銭付近で推移。なお、中国市場は中秋節の祝日で休場。
■後場のチェック銘柄
・3連休を控え手掛けづらさ、利益確定売りが重しも米量的緩和継続が下支え
・A&Aマテリアル<5391>など値動きの軽い銘柄での短期値幅取り狙いが物色の主体
・中国、香港が休場で後場も手掛けづらい、材料株での短期物色に
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
14:30 8月全国百貨店売上高
16:00 菅官房長官、定例記者会見
<海外>
14:30 インド中央銀行が政策金利発表(現状維持の予想)《KO》
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