注目銘柄ダイジェスト(前場):A&Aマテリアル、スクリーン、資生堂など

2013年9月20日 11:34

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記事提供元:フィスコ


*11:34JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):A&Aマテリアル、スクリーン、資生堂など

A&Aマテリアル<5391>:135円(前日比+23円)
急伸で年初来高値を一気に更新し、2008年以来の株価水準にまで上昇している。足元では、デイ・シイ<5234>、東亜建設<1885>など、太平洋セメントグループのインフラ関連株の人気化が目立っていた。建材を手掛けている同社にも、短期資金の物色が波及する状況に。株価の値頃感の強さも妙味に。

スクリーン<7735>:554円(同+16円)
買い先行。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も560円から675円に引き上げている。TSMCの最先端投資の前倒し、コータ・デベロッパの量産ラインでのシェア上昇など、同社を取り巻く環境は大きく好転したと捉えているもよう。北米半導体製造装置BBレシオは低下しているものの、買い先行の展開となっている。なお、CSでは、東京エレク<8035>や日立国際<6756>の投資判断も同様に格上げしている。

資生堂<4911>:1706円(同+76円)
大幅続伸。シティでは、投資判断を「3」から「1」に一気に2段階格上げ、目標株価も1200円から2000円に引き上げている。国内売上は回復に転じ、抜本的なコスト削減も計画を上回って推移と。今期業績はコンセンサスを大きく上回り、16年3月期には過去最高水準までの回復を予想しているようだ。ちなみに、今期営業利益は会社計画390億円に対して、シティでは515億円の予想となっている。

スタートトゥデイ<3092>:2680円(同+115円)
年初来高値を更新。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断「買い」継続で、目標株価を3100円から3300円に引き上げている。ファッションECにおけるデファクト・スタンダードとして、同社の競争優位性が鮮明になっていることが確認できたと。今期以降の業績予想を引き上げているもようだ。また、クレディ・スイス(CS)でも、ZOZOTOWNに関してのポジティブなコメントをリリースしている。

荏原製<6361>:560円(同+22円)
大幅続伸。野村では、精密・電子事業の生産拠点である熊本工場の訪問レポートをリリースしている。CMP装置の受注は9月から回復基調、海外顧客向け中心に受注回復が見込まれているようだ。同装置の生産レベルは、今上期の月産2-3台から、下期には月産10台強へ増加する見通しと。同事業の拡大に伴う業績への寄与が期待される状況のようだ。

ワコム<6727>:984円(同+38円)
5日続伸。前日には岡三が投資判断を「中立」から「強気」に格上げ、円安メリットやコンポーネント事業の出荷数量増加に伴い、今期業績は会社計画を上回ると予想している。また、クレディ・スイス(CS)では、テクノロジーセクターのレポートにおいて、電子部品セクターの中では、Galaxy Note3の生産計画拡大の恩恵を享受する同社がトップピックと評価へ。

積水ハウス<1928>:1297円(同-37円)
さえない。シティでは投資判断を「1」から「2」に格下げ、目標株価は1600円から1450円に引き下げている。今期業績は大幅に上方修正されたが、10月以降の月次受注はマイナスに転じる可能性が高く、当面の好材料は出尽くしたと考えているもよう。また、受注弱含み、「国際」の本格収益貢献の遅れを前提とすれば、中期的な減益回避にも確信が持てないと。

三信建<1984>:274円(同+41円)
出来高急増で大幅高。目立った材料はないが、東証1部市場では低位の建設株が短期資金による物色で賑わっており、物色が波及しているようだ。低位の建設株はオリンピック関連やリニア関連のテーマ性が材料視され、短期資金が向かいやすい状況。また、同社については、PBRが依然0.7倍程度となっており、出遅れ修正余地なども意識される格好に。

N・フィールド<6077>:6630円(同+1000円)
ストップ高で上場来高値更新。本日、東証1部市場に新規上場したオープンハウスの初値が公開価格を約18%上回るなど、IPOの活況が続いていることが刺激材料となっているようだ。同社については、値動きの軽い直近IPO銘柄として短期資金が向かっているほか、ビジネスモデルに対する評価も高く、上値追いの展開が続いている。《KO》

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