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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】キムラユニティーは4ヶ月ぶり4ケタ乗せ、好実体見直し本格化
総合物流サービスのキムラユニティー <9368> の株価は戻り高値圏でのモミ合い展開から上放れた。指標面に割安感があり、ネット通販市場の拡大も支援材料となって5月の高値を試す動きだろう。
トヨタ自動車 <7203> の補給部品・KD包装を主力とする総合物流サービス企業である。物流サービス事業を主力として、車両リースやメンテナンスなどの自動車サービス事業、情報サービス事業、その他事業(太陽光発電による売電サービスなど)も展開している。
トヨタ自動車の海外生産拡大に合わせて、中国など海外展開戦略を加速している。さらに物流請負のNLS(ニューロジスティクスサービス)でも、新規顧客開拓と生産性改善を強化している。ネット通販市場の拡大も追い風として中期成長期待が強い。
今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比4.8%増の406億円、営業利益が同13.9%増の15億50百万円、経常利益が同2.0%増の17億円、純利益が同7.6%増の10億円としている。トヨタ自動車の生産台数増加が国内外で追い風となる。さらにNLSでは物流量の増加に加えて生産性の改善が進展し、米国子会社も受注量の増加で収益が大幅に改善する見込みだ。
通期予想に対する第1四半期(4月~6月)の進捗率は売上高が23.5%、営業利益が22.9%、経常利益が29.4%、純利益が29.5%だった。概ね順調な水準であり、期後半に向けて物流量が増加傾向であることも考慮すれば、通期上振れの可能性があるだろう。
株価の動きを見ると、戻り高値圏の950円~980円近辺でモミ合う展開だったが、足元では水準を切り上げている。9月18日には5月23日以来となる1000円台を回復して、モミ合い展開から上放れの動きとなった。中期成長力を評価する動きだろう。
9月19日の終値1009円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS82円86銭で算出)は12~13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間22円で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1812円82銭で算出)は0.6倍近辺である。
週足チャートで見ると、13週移動平均線がサポートラインとなって水準を切り上げている。強基調に回帰した形だろう。指標面には割安感があり、中期成長力を評価して5月の年初来高値1030円を試す動きだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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