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【株式評論家の視点】ライオンは今期増額期待を支えに見直し相場機運が高まる
<銘柄の見所>
ライオン <4912> が高値圏で頑強な動きを続けている。8月15日に637円と、5月20日の年初来高値640円に肉薄したが、結局クリアーできず押し返された。通常なら、そこからは利益確定の売りが先行する流れとなり、株価は調整色を強めるものなのだが、同社の場合、押し目買いが優勢で下値を買わさない展開になっている。8月15日の戻り高値は業績の増額が手掛かりとなったものだが、ここへきてアナリスト筋では再度の上方修正を指摘する向きが増え、改めて業績見直しの機運が強まっている。
今2013年12が月期の6月中間決算は、売上げが従来予想の1620億円を上回る1660億4100万円(前年同期1598億7400万円)、営業利益は同25億円を上回る28億7200万円(同22億5000万円)と上振れ着地となった。
洗浄力を高めて改良発売した超コンパクトタイプの液体洗濯用洗剤「「トップ ハイジア」が好調で、ハンドソープも改良発売した「キレイキレイ 薬用泡ハンドソープ」も売上げを伸ばした。国内の消費者向け事業は、値下げ競争を回避し、高単価商品の販売を強化している。さらに、きめ細かい営業活動や販促費の管理を徹底し利益率アップが進んでいる。
海外部門は主力のタイでは、バンコクなど都市部の大型店だけでなく、地方の小型店舗などでの販売の強化が収益の伸びにつながっている。中国では、一時尖閣問題による不買運動の影響などを受けたが、既にこれは正常化しており、今期はオーラルケア分野を中心とした伸びが予想されている。香港の好調や、本格参入したフィリピンの寄与などもあり、海外の売上げは高い伸びが想定される。
通期については売上げを従来の3420億円から3520億円(前期3351億7100万円)に引き上げたが、営業利益は100億円(同72億1300万円)を据え置いた。この利益について増額が有力となっている。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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