【株式評論家の視点】立花エレテックはアベノミクスの設備投資で注目、PERは7倍台

2013年9月19日 09:34

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  電機・電子商社の立花エレテック <8159> は、9月18日(水)12円高のの1036円と反発している。直近ではシリアなど中東・北アフリカ情勢の緊迫化を背景に原油価格が上昇。企業による省エネに対する取り組む姿勢が一段と高まると予想されることから、同社が手がける太陽光発電を蓄電して使用するLED照明の導入などが注目されよう。また、アベノミクスによる設備投資増が見込まれることから、自動倉庫システムリニューアルや工場入退場管理システムなどの導入にも期待が高まり、水準訂正高が進むと予想される。

  足元の業績、今3月期第1四半期決算は、FAシステム事業で自動車と建機関連の受注増でワイヤカット放電加工機やレーザー加工機が大幅に伸長。連結子会社の立花デバイスコンポーネントの販売好調、海外子会社タチバナセールス社と立花機電貿易(上海)有限公司が大幅に伸長し、売上高が300億5300万円(前年同期比10.5%増)、営業利益が5億4900万円(同23.6%増)、経常利益が10億0600万円(同41.1%増)、純利益が7億1300万円(同60.6%増)と好調に推移した。

  通期業績売上高は1320億円(前期比6.6%増)、営業利益は32億4000万円(同13.5%増)、経常利益は41億円(同横ばい)、純利益は28億円(同0.1%増)を予想している。年間配当は20円(中間期末10円 期末10円)を予定している。

  株価は、5月20日につけた年初来の高値1110円から6月7日安値850円まで調整。9月3日安値926円と売り直されて上昇。9月10日安値1019円と再度売り直されて底値を固め出直る動きとなっている。9カ月移動平均線がサポートする形で切り返しており、上昇基調を強める可能性が高い。今期予想PER7倍台・PBR0.54倍と割安感があり、水準訂正の動きが十分期待されよう。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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