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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】日本エム・ディ・エム株価、急出直り、高齢化関連の本命
医療機器商社の日本エム・ディ・エム <7600> の株価は下値を固めて出直りの動きを強めている。成長分野の医療関連のテーマ性があり、指標面での低PBRも支援材料だろう。
骨接合材料、人工関節、脊椎固定器具など整形外科分野を主力とする医療機器輸入商社である。ジョンソン・エンド・ジョンソンとの販売契約が前期に終了したが、米国子会社オーソデベロップメント(ODEV)社製品の拡販を強化しており、自社製品比率上昇によって売上総利益率が改善する。6月にはODEV社製造の脊椎固定器具の薬事承認を取得した。
中国市場の開拓に関しては、伊藤忠商事 <8001> と連携して具体的施策を決定する予定としている。ODEV社製の人工膝関節製品が中国における薬事承認を取得しており、中国の高齢化社会到来を背景として中期的に収益寄与本格化が期待される。
今期(14年3月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比15.6%増の94億円、営業利益が5億40百万円(前期は1億52百万円の赤字)、経常利益が4億40百万円(同3億95百万円の赤字)、純利益が2億円(同3億97百万円の赤字)の黒字としている。
第1四半期(4月~6月)は営業赤字が残ったが、通期ベースではジョンソン・エンド・ジョンソンとの販売契約終了の影響一巡、骨接合材料の新規導入製品の通期寄与、北米市場での販売増加、米国子会社ODEV社製の好調に伴う自社製品比率上昇による売上総利益率改善などで、営業黒字化の見込みだ。想定為替レートは1ドル=93円としている。
株価の動きを見ると、9月2日に直近安値となる231円まで調整したが、6月7日の年初来安値220円水準まで下押すことなく反発し、9月18日には前日比7円(2.79%)高の258円まで戻す場面があった。下値固めが完了して出直り態勢のようだ。
9月18日の終値254円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS7円56銭で算出)は33~34倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は2.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS409円58銭で算出)は0.6倍近辺である。
日足チャートで見ると、25日移動平均線に続いて75日移動平均線を突破した。下値固めが完了して強基調に転換した可能性がありそうだ。週足チャートで26週移動平均線を突破すれば出直りの動きに弾みがつくだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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