18日の中国本土市場概況:4日ぶり反発、旅行など連休特需銘柄の上昇が下支え

2013年9月18日 17:02

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記事提供元:フィスコ


*17:02JST 18日の中国本土市場概況:4日ぶり反発、旅行など連休特需銘柄の上昇が下支え

18日の中国本土市場はまちまち。上海総合指数は前日比6.29ポイント高(+0.29%)の2191.85、深セン成分指数は同13.04ポイント安(-0.15%)の8480.74で取引を終えた。上海市場では中盤に下値を模索する場面もみられたが、その後は徐々に買い戻された。

メディアや旅行、小売り、航空など連休特需銘柄の上昇が指数を下支えした。また、「上海自由貿易試験区」関連銘柄の買い戻しも相場をサポート。同試験区に関する一連の行政手続が10月1日から開始されるとの報道が支援材料となった。

後半に入ってから不動産や建材、機械などに買い戻しが広がった。上海自由貿易試験区の整備開始に伴い、建設に対する需要が大幅に増加すると期待されたほか、周辺の不動産市場もそれによってけん引されると見込まれている。また、8月の住宅価格指数が続伸したことも業界の業績に寄与すると期待された。

一方、前半は弱含みの展開を示した。明日19日から中秋節連休に入るため、換金売り圧力が高まった。また、一時停止されている新規株式公開(IPO)について、新制度の草案が10月初の国慶節連休前後に発表されるとの観測も警戒された。外部環境では、日本時間19日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表されるため、様子見ムードも強い。

今後の不動産政策について、現時点では引き締め策が追加されていない。当局は来月から各地区に調査チームを派遣し、購入制限策などこれまでの一連の政策が着実に実施されるかどうかを検査する予定だ。調査結果のまとめや分析されるまで現行の政策が継続されるとみられている。《KO》

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