【週足チャート診断】今期利益減額響き高値から2割下げ、PERに割高感薄れ年末年始期待なら仕込み場

2013年9月18日 13:01

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  山崎製パン <2212> の株価は年初来高値1285円に対し約18%下げの1050円台に位置している。

  4月の高値のあと6月に1028円まで20%下げたところで底打ちし、8月には1230円まで戻していた。週足チャートでは、現在、6月の安値に対し「二番底」となるかどうかがポイントである。既に、高値をつけた4月25日からほぼ5ヶ月となっており日柄調整は進んでいる。一方、高水準だった信用買残についても大きく減少していることからみて「二番底」となる可能性は強いといえるだろう。

  全般相場が好調な中で冴えないのは今12月期が予想を下回り営業利益が従来予想の11.1%増益から1.0%増益にとどまり、1株利益でも従来予想の66.0円から63.7円にとどまるためだ。ただ、第2四半期決算を発表したのは8月1日で当時の株価1210円台から大きく下げていることからみて、今期業績の下方修正はかなり織り込んだものとみられる。

  とくに、週足・26週線乖離率がマイナス10%に拡大し経験的には底値圏といえる。

  PERは16倍台とほぼ市場平均並みで割高感はない。製品値上げでも原材料価格上昇を吸収できていない点を今後、マーケットがどう見ていくかが注目されるところだろう。

  短期的には人気が伴い難いといえるが、年末年始に買われる習性があり中期投資の向きには二番底形成の株価は仕込んで待つところとみられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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